大地震が地球の裏側のビジネスを破壊する

一つの大事故が他国のビジネスの方向を大転換させる―。

「今後10年で1500億ドル(約12兆円)をかけて国民に十分に行き渡るエネルギーを確保していきます。その一つが原子力で、核エネルギーをより安全に利用するつもりです」

この言葉はオバマ大統領が2008年の大統領選挙でテレビCM用に使ったものだ。

大統領は石油に代わるエネルギーの一つとして、原子力を推進していく方針を明確にしていた。それが選挙公約の一つでもあった。

大統領就任一年後の10年1月、年頭の一般教書演説でも改めて原発の必要性を述べている。

「クリーンエネルギー関連の雇用をもっと増やす必要があります。生産性も効率も向上させてインセンティブも増やします。その一環として安全でクリーンな新世代の原子力発電所を建設していきます」

原発への前向きな考え方は、選挙前と後で変化はない。だが、、、、(続きは堀田佳男公式メールマガジン『これだけは知っておきたいアメリカのビジネス事情』)。