悲鳴上げる米特殊部隊、世界80カ国で展開

「特殊部隊の兵士たちのストレスレベルは限界に近づいています」

米連邦議会で5月初旬、こう証言したのは米統合特殊作戦軍(SOCOM:いわゆる特殊部隊)の司令官を務めるレイモンド・トーマス大将である。

特殊部隊の兵士たちの任務が以前よりも過酷になり、精神的、肉体的、心理的に疲弊してきていると米上院軍事委員会で訴えたのだ。さらに人員配備の観点からも、以前より兵士にしわ寄せが来ている。

2年前、特殊部隊についての拙稿を記した(「世界の警官から秘密警官へ、米国の恐ろしい急変ぶり」)。

ジョージ・ブッシュ政権からバラク・オバマ政権に移行した後、米国は世界各地に大規模な軍隊を派遣する代わりに、秘密裏に動ける特殊部隊を送り込むようになった現状を報告した(悲鳴上げる米特殊部隊、 世界80か国で展開)。

us-soldiers5.31.17

Photo courtesy of New-Power.org

トランプ大統領が弾劾される可能性は50%

当選直後から言われてきたことが、にわかに現実味を帯びてきた――。

ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)が弾劾裁判にかけられるかもしれない、ということだ。弾劾裁判は裁判所ではなく連邦議会上院で行われるが、まず下院の司法委員会が弾劾裁判を開くかどうかを決める。

そのためには、国民の声が醸成されなくてはいけない。そして司法委員会が調査を始めるべきかの決議案を採択させるところからスタートする。

最初からシステムの話で恐縮だが、実は米国ではトランプを大統領から引きずり下ろす動きがすでにある(トランプ大統領が弾劾される可能性は50%)。

comey5.15.17

Photo courtesy of EBL news.com

コミー前長官は身長210センチ。トランプへの反撃キックはあるのかー。

イチロー、田沢のいるマーリンズをジーターが買収

jeter4.28.17

Photo from Pinterest

米大リーグ(MLB)マイアミ・マーリンズがジーターとブッシュの手に落ちる――。

元ヤンキースの遊撃手デレク・ジーター氏(42:以下ジーター)と元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュ氏(64:以下ブッシュ)を含む投資家グループが、マーリンズを買収するというニュースが米時間4月25日に流れた。

まだ最終的な売買契約には至っていない。話が順調に進んでも数か月先になりそうであるが、マーリンズのオーナーであるジェフリー・ロリア氏は地元紙マイアミ・ヘラルド紙に、「ジーター・ブッシュ・グループ」に球団を売却することに基本合意した旨を伝えた(続きは・・・イチロー、田沢のいるマーリンズをジーターが買収)。

外交も内政も、実は何も決められないトランプ政権

「トランプ政権内に、アジア問題の専門家はいませんから」

3月下旬、筆者が首都ワシントンで取材した時、クリントン政権時代に国務次官補を務めたスタンレー・ロス氏は、ドナルド・トランプ(以下トランプ)政権をこう言って批判した。

トランプは大統領就任後、何人もの首脳と会談している。だが、ロス氏は誰とも実りある会談ができていないと述べた。最大の理由は、政策担当の高官がまだポストに着任していないからだという。

2月に安倍晋三首相が、4月に習近平国家主席がフロリダ州に出向いた。表舞台では安倍・習両首脳は笑顔でトランプと写真に収まった。しかし2国間交渉の細部は詰められなかった(続きは・・・外交も内政も、実は何も決められないトランプ政権)。

 

にわかに現実味を帯びてきたカリフォルニア州独立

大方の予想を覆す世界的な出来事が再び起こるかもしれない。

過去1年だけでも英国のEU離脱(ブリグジット)、ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)の誕生があり、3番目の出来事としてカリフォルニア州の独立(キャルエグジット)が照準に入ってきている。

「まさか現実には起きないだろう」と現段階では考えられている。だが先の2例は、多くの人が可能性の低さを指摘していたにもかかわらず現実化した。この先、何が起きるか分からない。

3月下旬からトランプ政権を取材するため渡米した。その時、予想以上にカリフォルニア州の独立が熱く語られていることを知った(にわかに現実味を帯びてきたカリフォルニア州独立)。