人間の気分と湿度が密接な関係にあることはほとんどの方がご存知かと思う。雨の日は気分がすぐれず、イライラして家族に八つ当たりする方もいるのではないだろうか。
今さら私がこうした人間の行動特性を述べなくとも多くの方はご存知かと思うが、人間の気分と湿度には密接な関係がある。すでに医学的に証明されており、高湿度環境(70%以上)では自律神経を乱して気分が落ち込んだりイライラすると同時に、低湿度環境(40%以下)でも粘膜の乾燥や脱水を招いて自律神経を疲弊させ、集中力の低下を引き起こすことが知られている。
人間の躰は湿度が高くても低くても自律神経に負担がかかるようになっており、周囲の環境がいかに心身に影響を及ぼすかがうかがい知れる。さらに、雨の日は太陽光が少ないため、脳の神経伝達物質であるセロトニンの分泌が減るため、気分が落ち込みやすくなる。
セロトニンは体調の安定に深いかかわりがあり、近年は「しあわせホルモン」と呼ばれるほどで、睡眠にも効果があるため欠かすことのできない神経伝達物質という認識である。また、雨の日は太陽光が減るため、セロトニンの分泌が少なくなる。それでも、雨の日であっても屋外は5000ルクスの明るさがあり、室内証明(約500ルクス)よりも明るく、傘をさして10〜20分ほど散歩すると効果があると言われている。
こうした点を考慮すると、人間は家の中にずっとこもっていてはいけないことがよくわかる。