ウクライナ・ロシア戦争で核兵器は使われるのか

ロシアはウクライナとの和平合意に行き詰まっていることから、ウクライナへの新たな攻撃として核兵器の使用を検討しているという報道が出ている。もし核兵器が使用されれば、1945年の広島・長崎の原爆投下以来初めてということになり、決してあってはならない。これはロシア大統領府に近い関係者3人が明らかにしたもので、ブルームバーグが伝えた。

ただ、当件について調べると、ロシア側は核兵器を本当に使用する準備はできておらず、「最終手段のシナリオ」というレベルであるようだ。それでもプーチン大統領はウクライナとの戦争が始まって以来、繰り返し核兵器使用を示唆する発言を繰り返してはいる。

ブルームバーグは、「プーチン大統領にとって戦争継続よりも悪い結果は敗北だけであり、極端な対応も起こり得る」と報じている。一方で、ベルリンに拠点を置くカーネギー・ロシア・ユーラシアセンター所長のアレクサンダー・ガブエフ氏は、ロシアが戦術核兵器を使用するリスクは極めて低いと考えている。

同氏の見解では、今日の戦況において、核兵器の軍事的価値は限られており、核兵器使用のタブーを破ることによる政治的代償の方が大きいという。さらにガブエフ氏は「モスクワがミサイル攻撃の強化を含む通常兵器によるエスカレーションの余地がある限り、核兵器使用の敷居を越える動機はほとんどない」と述べる。本当にそうあってほしいものである。