トランプ大統領(以下トランプ)と中国の習近平国家主席(以下周近平)は14日、北京で米中首脳会談を行った。15日も続いているが、表面上は両首脳ともに笑顔で握手をし、友好的な姿勢を示していたが、実際にお互いの腹の中をのぞくとメディアでは語られていないドロドロとした思いが渦を巻いていた可能性が高い。
習近平は会談冒頭、トランプの訪中を歓迎し、「安定した米中関係は世界にとって有益だ」と述べて、二国間関係がいかに重要であるかを表したが、心の中では「トランプに牛耳られてなるものか」との本音があったはずである。今回の会談で最重要と位置づけられていた台湾問題では、「適切に処理しなければ両国は衝突し、中米関係全体を非常に危険な状況に追い込む」との本音を吐露してもいる。
トランプは「我々はすばらしい関係を築いてきた」と述べた上で、「米中関係はかつてないほど良好になるだろう」と強調したが、それは外交的な表面上の話であって、「あえて口に出さないことで良好な関係を築く」という外交スタイルにも思える。もちろん、こうした会談で話の内容が全て公表されることはないし、トランプなどは会談後、台湾問題など議題にあがらなかったと言わんばかりに同問題では無言を貫いた。
トランプ政権一期目に国家安全保障会議(NSC)で首席補佐官を務めたアレクサンダー・グレイ氏は米メディアに対し、「派手な発表ではなく、大きな浮き沈みを繰り返しながらも継続性を確立することが重要。長期的により強靭な国家となるために国内の困難な問題に取り組む必要がある」と述べ、今回の会談は両国がより良い関係を構築するためのステッピングストーンになるとの考えを示した。