アメリカで動き出した銃規制

「この歳になって民主主義がどういうものかを教えられました。政治というのは本来、こうあるべきなんです」

銃規制をもとめるデモで偶然に出会った民主党の重鎮、上院議員ディック・ダービンは歩きながらつぶやいた。

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23日正午からワシントンではじまった「命のマーチ(March for Your Life)」に参加した。先月、フロリダ州の高校で17人が殺害された銃乱射事件を受けて、全米で銃規制の動きが強まっている。すでに複数の州で銃規制の法律が成立した。

デモ行進の主催者は事前に参加者を50万人と予測。アメリカ国内だけでなく、ヨーロッパや中南米、日本からも参加者があり、ペンシルバニア通りは人で埋まった。ワシントンではデモ行進がよく行われるが、50万規模のデモは多くない。

「銃の問題は民主党でも共和党でもなく皆の問題なのです。アメリカの銃規制が本当に動きだす日になると思います。革命とよんでいい」

カリフォルニア州から参加した高校3年生が力を込めた言葉が印象的だった。

トランプは恐れをなしてか、昨日フロリダの別荘に逃げてしまった。「いかにも」という動きで、あらためてがっかりさせられた。(敬称略)