なぜグーグルはロビー活動に20億円もかけているのか

ここに興味深い数字がある。1800万ドル(約20億円)――。

 2017年、検索エンジンの最大手グーグル(アルファベット)が米首都ワシントンで使ったロビー活動費である。

20億円という数字は2017年、米民間企業がロビー活動に費やした金額としては最高額である。しかもこれまで、IT企業がロビー活動費のリストでトップになったことはなかった。

政治の町ワシントンで、大手企業が連邦議会の法案の成否に関与することは日常的なことである。連邦開示法により活動内容と費やした金額を公開しなくてはいけないが、合法的に政治にかかわってロビイストを雇うことは自由である。

しかしこれまでは国防、通信、エネルギーといった分野がロビイストたちの主な領域だった。例えばボーイングやAT&Tなどは使途金額のトップ10に入る常連企業で、いまでも両社はリストに名前を連ねている(続きは・・・米国の政治を操り始めたIT企業たち)。

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