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金正恩はアメリカが軍事攻撃をしかけないことを知っている。トランプ政権に限らず、歴代のアメリカ政権は北朝鮮を追い詰めこそしたが、軍事的に手は出さなかった。いや、出せなかった。

それをいいことに、金正恩はやりたい放題である。国際社会という観点からながめると、いまの北朝鮮ほど協調性のない国家はないだろう。

つまはじきにすべきところだが、本当に必死になっているのは日米韓の3国だけなので、本気で金正恩に圧力をかけにいく国はほとんどいない。

落とし所がいまだに見えないーー。

 

明日の放送メディア出演予定:

・9月6日(水)7:00amから東京FM(周波数80.MHz)『クロノス

経済制裁は本当に効くのか

はっきり言うと「ほとんど効かない」。歴史が教える事実である。

ほとんど効果がないので、トランプは北朝鮮にさらなる圧力を加えようとてしている。最新のツイートで、「北朝鮮と取引をしている国との貿易をすべて絶つことをアメリカは検討している」と行き過ぎたコメントをした。

本気で実施するとは思えないし、もし行ったらアメリカ経済が大打撃を受け、世界的な不況につながる。先を読まないでつぶやくトランプらしさがでている。

キューバがアメリカと国交を断絶した1961年、キューバは旧ソ連からの支援をうけて生き抜いた。しかしソ連が崩壊した91年、支援がなくなったキューバは崩壊すると思われた。アメリカの経済制裁は続いたままだったからだ。

だが生きながらえる。キューバと国交がある国が投資をし、貿易をしていたからだ。

北朝鮮の貿易量の9割は中国経由であると言われる。本当にそうなのか、疑わしい。日本、韓国、アメリカは北朝鮮と国交がなく、貿易を行っていないが、現在164カ国が北朝鮮と国交を結んでいる。

それは中国以外の国が北朝鮮とモノのやりとりをしていることに他ならない。164カ国はピョンヤンに大使館があり、かの国と貿易関係にあり、技術交流や文化交流を行っているということだからだ。

日本外国特派員協会で今朝、友人のスイス人記者と北朝鮮問題をひとしきり話し合った。

「スイスは北朝鮮とは外交関係を切らないよ。距離的に離れているし、スイスには火の粉が飛んでこないから」

ヨーロッパ人の発想である。私はこう返した。

「儲かりさえすれば、北朝鮮であっても貿易をするっていうことだよね」(敬称略)

ラグビー、生試合

rugby9.2.17

五郎丸が「例のポーズ」をしなくなってしばらくたつ。

2日午後4時過ぎに秩父宮ではじまったヤマハ発動機対サントリーの試合に先発出場した五郎丸。何本かのキックを見事に成功させたが、キック前の両手は腰に置いたまま。

別にそれを確認しに行ったわけではないが、ついつい五郎丸を見てしまう。

試合は両チームともボールをつなぐ見ごたえのある内容。終了直前にサントリーが逆転のトライを決め、27対24で勝利した。