前歯でなくてよかった

昨日(23日)、朝のテレビ番組を終えてから、仕事場ではなく一度自宅にもどった。夜にも生番組があったので、服を替えるためだ。

私は芸能事務所に所属していないし、マネージャーがいるわけでもないので、仕事の段取りから服の用意もすべて自分で行う。

自宅にもどって原稿を書き、一息ついたところでコーヒーを淹れた。一緒にクッキーもつまむ。

ガキッといやな音がした。

「クッキーの中に何か入っている」

硬いマメのような感触だった。口から出てきたものは、かぶせてあった歯だった。しばし、右手で取れた歯をつまんで見つめる。歯医者にいく時間はない。

でも自分に言い聞かせた。

「前歯でなくてよかった」