トランプ大統領が弾劾される可能性は50%

当選直後から言われてきたことが、にわかに現実味を帯びてきた――。

ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)が弾劾裁判にかけられるかもしれない、ということだ。弾劾裁判は裁判所ではなく連邦議会上院で行われるが、まず下院の司法委員会が弾劾裁判を開くかどうかを決める。

そのためには、国民の声が醸成されなくてはいけない。そして司法委員会が調査を始めるべきかの決議案を採択させるところからスタートする。

最初からシステムの話で恐縮だが、実は米国ではトランプを大統領から引きずり下ろす動きがすでにある(トランプ大統領が弾劾される可能性は50%)。

comey5.15.17

Photo courtesy of EBL news.com

コミー前長官は身長210センチ。トランプへの反撃キックはあるのかー。

Media appearance

今月は海外ニュースに注目が集まっています。フランス大統領選と韓国大統領選の扱いが大きいため、北朝鮮とアメリカの緊張がかすんでいるほどです。以前述べたとおり、両国の交戦はなさそうです。

トランプ関連のニュースが減っていましたが9日、FBIのコミー長官が解任されたので、明日(11日)解説いたします。

 

・5月11日(木)10:30amから(出演は11時過ぎから) テレビ朝日『ワイドスクランブル』

マクロン勝利の意味

フランスのエマニュエル・マクロン氏(以下マクロン)が次期大統領に当選した。

39歳という若さや極右のマリーヌ・ルペン氏を破った点に関心が集まるが、私は既成政党ではなく、中道系候補として当選を果たしたところに意義があると考えている。

これまでの古い政治体制を打ち破るという点で、39歳という年齢はそれだけで魅力があったし、トランプ政権の反動という意味から反ルペンの流れができたとの見方は間違ってはいない。

ただ保守対革新という古い図式から1歩ではなく2歩ほど先に進んで、政治に新しいモデルを取り込んだ。労働環境をより柔軟にする主張や公務員の終身雇用の廃止といった内容にマクロンの考えが表れている。

右派と左派の仲裁をするということも口にしてもいる。どちらにも寄り添わない点がマクロンらしさであり、今後も新しいことに挑戦し続けていってほしいと思う。

すでに急進的な左派と右派から嫌われているが、自分流を貫き続けながら、広い支持が得られることを願っている。