舞台裏

テレビ局に着くとまず、受け付けで担当のディレクターを呼んでもらう。ディレクターが玄関で待っていてくれることもある。

ディレクターが駆け足で玄関までやってきて、それから楽屋に通される。出演者が多いときは皆で大部屋を共有することもあるが、コメンテーターが私1人か数人の場合は個人の楽屋が用意されている。

backroom11-25-16

以前はテレビ番組で見るだけだったが、自身がそこを使うようになって、少しばかり心が浮かれている自分がいるのがわかる。いい気なものである。

畳の楽屋もあるし、机と椅子、ソファが置かれているところもある。ペットボトルのお茶や水、サンドイッチや弁当が用意されているが、普通はすぐにディレクターと台本を見ながら打ち合わせにはいる。

昨晩(24日)は局入り後、すぐにプロデューサーを含めて3人と打ち合わせをしたので、楽屋でゆっくりするという流れではない。

時間がない場合は打ち合わせ後、すぐに化粧、本番という流れで、楽屋で弁当を食べながらゆっくりテレビを観ている暇はない。

スタジオに入ると「堀田さん入りまああああす!」という声が飛んだ。

どの局も裏方さんが10数人もいて、もくもくと仕事をしている。「よろしくお願いします」と頭を下げていると、音声担当の方がピンマイクを付けてくれる。

自分が座る席につき、台本を広げて周囲を見渡す。スタジオによって天井の高さがちがう。低いスタジオもあれば、高い位置からいくつものライトが照らしているところもある。

「ハイ、1分前です!」

だいぶ慣れてきたとはいえ、本番直前はいまでも鼓動が速くなる。

笑顔をつくる。自然の笑顔ではない。でもムスッとしているよりはいい、そう、いいはずだ。

はじまり、はじまり・・・