いじめっこから届いたメッセージ

アメリカの地方ニュースを読んでいると、面白い記事にであった。

西海岸ロサンゼルス近郊に住んでいるチャッド・モリセットさん(34)は商品ブランドを立案するコンサルタント。自身のフェイスブックに、ある男性から1通のメッセージが届いた。そこにはこう書かれていた。

「10歳の娘が聞いたんです。お父さんはこれまで人をいじめたことがある?私は即座に「あるよ」と答えていました。直後、中学時代にあなたをずっといじめていたことが脳裏に蘇りました。すみませんでした。できればお目にかかって謝罪したいです。本当にごめんさない」

突然とどいたメッセージは中学時代のクラスメート、ルイス・アマンドソンさん(実名)からのものだった。いじめっこである。憎らしかったいじめっこが素直に謝罪していた。

モリセットさんはメッセージを読むと眼からいくつもの滴がこぼれた。

幼少時代、2人はアラスカ州の小さな町で育った。中学は荒れており、モリセットさんは殺される恐怖さえ覚えたという。

すぐに返事を書いた。

「娘さんに自分が以前いじめっ子だったことをお話できて素晴らしいですね。さらに、いじめた本人に直接謝ったことも娘さんに伝えられたと思います。20年の歳月と子どもの力というのはなんて素晴らしいのでしょう」