朝、メールをチェックするとオバマ夫人のミッシェルから1本のメールが来ていた。
私が夫人と個人的に親しいというわけではない。以前にも書いたが、ホワイトハウスのメールリストに登録されているので、時々大統領や夫人からの挨拶が届くだけだ。
今朝のメール内容は、夫が昨年再選を果たし、大統領2期目に突入してからちょうど今日で1年がたちました。いまでもバラックを信じていますというものだった。
「夫だからというより、政治家として抱く将来のビジョンを信頼しています」
日本ではなかなか身内を褒めないが、アメリカではごく普通の所作である。あと3年、夫を支え続けていきたいし、皆さんの支援も必要ですという内容だった。
アメリカ政府内には表にでない陰謀や、盗聴にからむ秘密工作が渦を巻いている。だから、こうした表面的な肯定話をきくと、多くの人は「きれい事を言って」と思うことだろう。
だが、アメリカ文化の本質はこうしたきれい事なのだろうと思う。この前向きな姿勢と肯定-。何があっても「だいじょうぶだから」と言えるだけの過信と呼んでさしつかえない自信。
普通のアメリカ人とつき合うと、いたるところでこの自信と遭遇する(自分を信じるということ )。だからミッシェルのメールは誇張でもなんでもなく、普通の身性と捉えた方がいいのである。(敬称略)
by the White House