私の参加する勉強会の主である長妻昭が新刊本を出した。

消えた年金問題で自民党を糾弾した男が、民主党政権誕生で厚生労働省のトップになり、その後、大臣の座から降ろされる経緯が率直に語られている。

民主党は揺れ動いているが、長妻の考えにブレは見られない。揺れ動いたのは民主党幹部である。

自身の信念を貫き、首相とも官房長官とも言い合うのが長妻だ。市民には見えない驚くべき官僚の実態や彼らとの軋轢が軽快なタッチで描かれている。(敬称略)

                         

        招かれざる大臣 政と官の新ルール (朝日新書)