マイケル・フリンは起訴されるのか

アジア歴訪中のトランプ。メディアの関心は日本、韓国、中国の首脳がトランプと何を話したかだが、ワシントンではロシアゲートが動いている。

当欄で何度も書いているが、最終的には特別検察官のロバート・ムラーがトランプの「首を絞めにかかる」ところまで行く可能性がある。つまり、トランプ起訴である。

9日、トランプと習近平との会談があり、ロシアゲートを報じる余力は日本の主要メディアにはなさそうだが、国家安全保障担当補佐官だったマイケル・フリンと息子が起訴される可能性がでてきている。ムラーが起訴できるだけの情報をつかんだとの米報道がある。

フリンは今年2月13日、副大統領ペンスに虚偽の報告をしたことで辞任。ロシア側と密談があった事実をペンスに言わなかった。だが、フリンの言動の核心はこれだけではない。もっと深い闇を知っている可能性が十分にある。

しかも息子もかかわっていた。ムラーは息子を盾に司法取引をして、フリンに知っていることのすべてを供述させるかもしれない。またフリンを無罪放免にする代わりに、ロシアゲートの真相を吐かせることも考えられる(トランプ、追い込まれるか)。

トランプが当選してから1年。今後はムラーにどんどん追い込まれていくはずである。(敬称略)