明日の放送メディア出演予定:
・2月22日(水)8:59pmから BS11『報道ライブINsideOUT』
別所哲也氏が司会の番組。町山智浩氏と一緒にトランプ政権について語ります。
スタートダッシュをかけたーー。
そんな印象である。トランプ政権の最初の1カ月は大統領令(覚え書きも含める)を23本も乱発し、選挙公約に掲げていた多くの事案にとりかかった。
もちろんとりかかっただけで、行政命令が政府の下部組織にまで伝わって政府内に統制がとれているわけではない。
ワシントンから伝わってくるのは、うまくいっているという言葉よりも混乱である。スタートダッシュはよかったが、すぐに躓いている。
政権の重要機関である国家安全保障会議(NSC)の補佐官クレイグ・ディアが17日、解任された。マイケル・フリンに次いで過去1週間で2人目である。何があったのか。
ディアは先週、ワシントン市内にあるシンクタンクで講演をした時、NSCは機能しておらず、統制がとれていないと発言。スティーブン・バノンやジャレッド・クシュナーの批判も行った。
ウィッドロー・ウィルソン・センターという研究所で、非公開の会合だったが、彼の上司批判はすぐにホワイトハウスに伝わった。そして更迭である。
問題は解任されたことではない。ディアの発言が「たぶん本当のこと」という点だ。
まだスタートして1カ月であるが、ホワイトハウス内は「ヒッチャカメッチャカ」の状態なのだ。特にバノンは安全保障問題の専門家でも、政治学者でも経済学者でもなく、片寄った右翼思想の持ち主であることがもっとも危険である。
そのバノンがNSCの常任メンバーの席に座った。そして統合参謀本部議長のダンフォードが常任から降りている。
トランプがどこまでバノンのいうことに耳を傾けているのか。悪しき国家論を持ち出さないことを祈っている。(敬称略)
明日の放送メディア出演予定:
・2月16日(木)10:30amから(出演は11時過ぎから) テレビ朝日『ワイドスクランブル』
ロビイスト。
名称はよく耳にするが、具体的にどんな仕事をするのか熟知する人は少ない。法律を立案する連邦議会を中心に、民間企業や政府・団体から報酬を得て、法案成立(時には否決)に影響を及ぼす人たちのことだ。
例えば、公害を取り締まるための法案が議会に提出されたとする。法案が通過して法律になると、ある企業にとっては公害対策として設備投資に莫大な費用がかかる。企業はロビイストを雇って法案を潰しにかかる。
議員への陳情が主な活動だが、トランプ政権が誕生したいま、直接ホワイトハウスに働きかけるロビイストたちがいる。その1人が昨年6月までトランプ選挙対策本部長を務めていたコーリー・ルワンドウスキー氏だ(F35を大幅値引きさせた新進気鋭のロビイスト)。
コーリー・ルワンドウスキー氏 Photo from twitter