五郎丸が「例のポーズ」をしなくなってしばらくたつ。
2日午後4時過ぎに秩父宮ではじまったヤマハ発動機対サントリーの試合に先発出場した五郎丸。何本かのキックを見事に成功させたが、キック前の両手は腰に置いたまま。
別にそれを確認しに行ったわけではないが、ついつい五郎丸を見てしまう。
試合は両チームともボールをつなぐ見ごたえのある内容。終了直前にサントリーが逆転のトライを決め、27対24で勝利した。
「今日、又吉さん来ますよ」
8日午後、名古屋のCBCテレビのスタッフが教えてくれた。TBS系列で放映されている『ゴゴスマ』の本番直前のことだ。
私は番組内でトランプ政権のロシアゲートについて話をしたが、自分の出番が終わればすぐにスタジオを出なくてはいけない。
会えなかったか・・・と思って席を立つと、スタジオの出入り口からやや前かがみで歩く、見慣れた髪型の男性が現れた。
「お疲れさまです!」
そう言いあって、すれ違った。普通であればそれで終わりである。だが、私は明日も出番があるので、スタジオを出たところにあるソファでディレクターを待っていた。
ディレクターが姿を現わす前に、ロン毛の彼が出番が終わってソファのところにやってきた。
ミーハーの素養が大いにある私の行動は、もちろんパシャである。
テレビ局に着くとまず、受け付けで担当のディレクターを呼んでもらう。ディレクターが玄関で待っていてくれることもある。
ディレクターが駆け足で玄関までやってきて、それから楽屋に通される。出演者が多いときは皆で大部屋を共有することもあるが、コメンテーターが私1人か数人の場合は個人の楽屋が用意されている。
以前はテレビ番組で見るだけだったが、自身がそこを使うようになって、少しばかり心が浮かれている自分がいるのがわかる。いい気なものである。
畳の楽屋もあるし、机と椅子、ソファが置かれているところもある。ペットボトルのお茶や水、サンドイッチや弁当が用意されているが、普通はすぐにディレクターと台本を見ながら打ち合わせにはいる。
昨晩(24日)は局入り後、すぐにプロデューサーを含めて3人と打ち合わせをしたので、楽屋でゆっくりするという流れではない。
時間がない場合は打ち合わせ後、すぐに化粧、本番という流れで、楽屋で弁当を食べながらゆっくりテレビを観ている暇はない。
スタジオに入ると「堀田さん入りまああああす!」という声が飛んだ。
どの局も裏方さんが10数人もいて、もくもくと仕事をしている。「よろしくお願いします」と頭を下げていると、音声担当の方がピンマイクを付けてくれる。
自分が座る席につき、台本を広げて周囲を見渡す。スタジオによって天井の高さがちがう。低いスタジオもあれば、高い位置からいくつものライトが照らしているところもある。
「ハイ、1分前です!」
だいぶ慣れてきたとはいえ、本番直前はいまでも鼓動が速くなる。
笑顔をつくる。自然の笑顔ではない。でもムスッとしているよりはいい、そう、いいはずだ。
はじまり、はじまり・・・