いまが買い時

何を買うのかと言えば「株」である。

10日のニューヨーク株式市場が急落したことで、余波が世界中に広がり、11日も続落となった。ニューヨークでは史上3番目の下げ幅を記録している。

直接の起因はFRB(連邦準備制度理事会)が利上げを繰り返しおこなっていることで、トランプは短絡的に「FRBはおかしくなっている」と批判した。

powell10.12.18

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FRBが株式市場の急落を計算していての利上げだったたかどうかはわからない。だがFRB議長のパウエルはトランプの批判などものともせず、これまで通りの金融政策をとり続けそうだ。

過去2年ほど株式市場は加熱気味で、調整局面が必要になると思っていたのでいい時期だったかもしれない。株式市場はこれまでも過熱されれば、ある時期にきてポーンと弾けて冷却期間がきていた。そしてまた上昇して弾けるということの繰り返しである。

エコノミストの予測は外れることが多く、私はほとんど当てにしていない。いまでも原稿執筆の引用として話をきくことはあっても、「見事に外れました」と書きたいことの方が多い。

なにしろ経済活動の流れはプロでも正確に読めないのだから。トランプが当選した直後の2016年11月9日、ポール・クルーグマンがこう言っていた。

「トランプ大統領はアメリカと世界にとって災害であり、予期しない悪い結果がおとずれるだろう。たぶん世界的な不況に直面するし、先は見えない」

だが過去2年、アメリカ経済は好況に沸いている。ノーベル経済学賞をとった人物であっても当たらないのである。

だから株価が低迷している時にこそ「買い」に走るべきであると思っている。いまよりももっと下がったらさらに買い足すくらいの心づもりがいい。(敬称略)