初詣で気になったこと

いつの頃からか、神社にいったときの作法として「二礼二拍手一礼」が幅をきかせている。

今年の初詣で自宅近くの神社にいったときも、「二礼二拍手一礼」の説明書きが貼りだされていることに気づいた。多くの参拝者がそれに従っている。

礼をして柏手を打つことに異論はないが、いつ頃からこの作法が一般的になったのか思いだせない。

子どもの頃、初詣では好き勝手に手を打ち、頭を下げていた。父親が礼や拍手の数を強要した覚えはないので、自由に参拝していたかと思う。

少し調べると、熊野神社や出雲大社では四拍手が、伊勢神宮では八礼八拍手が正しいという指摘があるかと思えば、「二礼二拍手一礼が神様へのご挨拶の仕方」と言い切っているところもある。

なかには形式にこだわらずに礼をして柏手を打つことが大切という至極まともな言い分もあり、定まっていないことがわかる。

個人的には最後の指摘に賛同するが、元旦に私がやったのは二礼二拍手一礼。

「周囲がやるから私も」的な態度で、「甘かった」というのがいまの正直な気持ちである。

「次から自分なりに参拝しよう」と思うが、しばらく神社にいくことはなさそうなので忘れないでおくことにする。