子どもの頃から日本史が嫌いだった。
小学校の授業で織田信長や豊臣秀吉という名前が登場すると、嫌悪感さえ覚えた。髷(まげ)を結った武士の絵をみると、そっと隠したくなった。どうしてなのか、自分でもわからない。
高校の日本史の授業が特につらかった。1年間、嫌いな日本史だけをやることを考えただけで気分が沈んだ。古代史や現代史はまだよかったが、鎌倉時代あたりから明治時代にかけてが苦痛以外のなにものでもなかった。
もし前世というものがあるとしたら、私は江戸時代に侍に斬り殺された百姓だったのかもしれない。それほど 侍に対する気持ちは暗く、否定的だ。
だからNHKの大河ドラマはほとんど観ない。時代モノと言われる日本の時代小説も読まない。生理的な嫌悪が先にきてしまうからだ。
しかし世界史はどうしたわけか、親しみが沸いた。大学受験時の社会の選択はもちろん世界史である。大学卒業後、アメリカに渡ったのもそうした理由が背景にある。
精神的に何かが欠落しているのかもしれないが、国外のことには普通の人以上に興味がわく。当ブログを読んで頂いてる方は気づかれていると思うが、多くのトピックは国外ネタである。
日本史嫌いを治す薬があれば飲みたいほどだ。