東京ドームの座席から

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友人のK氏から巨人―広島戦のチケットを譲り受け、8月1日の東京ドームの試合を観た。

ドーム内に入ってまず気づいたのは冷房の強さだ。自分の席についても半袖からでているヒジをさすったくらいである。ただ試合が進み、お客さんが増えてくるにしたがって温度が上がっていった。

照明はプレーヤーが試合しやすいような明るさに調整されていると同時に、観客もまったく問題なく球場の細部にまで眼がとどく配慮がされている。

試合は巨人・菅野対広島・前田の投げ合いで、12回延長でも決着がつかずに2対2の引き分けで終わった。

気になったのは、ビールのタンク(約15キロ)を背負って階段を上へ下へと移動する売り子のギャルたちである。視界には常に2,3人が入るほど多く、ついつい眼がいってしまう。一緒に行った友人は「可愛い子がおおい」とまずコメント。

少し観察していると、プレミアムモルツ、一番搾り、エビス、スーパードライのタンクを背負っている女子たちの可愛らしさが秀でている気がした。邪推かもしれないが、彼女たちをトップにして、ハイボールや梅酒、さらにアイスクリームや170円のジュースを売る女子たちへ続く可愛さのヒエラルキーができている。

私でもそう思うのだから、こうしたことにもっと敏感な本人たちは必ずや気づいているはずである。それを現実と受け止めているのか、ジュースを売る子が「いつかはわたしだって」と思っているかはわからない。

試合内容と同じくらい彼女たちに気がいってしまうところがおじさんの性(さが)か。