金正恩の暴言 「(韓国を)完全に破壊できる」

これを暴言と言わずして何と言おうか。

金正恩委員長(以下・金)は26日、北朝鮮の安全保障が脅かされれば「(韓国を)完全に破壊できる」と述べて、改めて韓国への対決姿勢を鮮明にした。

隣国のトップがこれほどまでに明確な敵愾心をあらわにしたら、皆さんはどう思われるだろうか。北朝鮮は日本海の向こう側であるが、ある意味で日本も韓国側の立場にいるため、北朝鮮の動向には注視しなくてはいけない。すぐに軍事行動に移るわけではないが、核武装した軍事力をさらに強化しているため、警戒が必要だ。

金はすでに南北朝鮮の平和統一という目標を放棄し、韓国を「永遠の敵」と宣言していて、ますます強硬な姿勢を強めている。さらに先日閉幕した朝鮮労働党大会で、北朝鮮は共通の国家という概念から韓国を「永久に排除する」とも述べている。

そして今後5年間で核戦力を強化するために新たな軍事目標を設定するとともに、核弾頭の生産を加速させて幅広い運搬システムも構築していくという。これほど軍事力増強に傾注していると、人間の性(さが)として「機会があれば使ってみたい」という流れになるはずで、何かの機会で暴発しないことを祈っている。(本文中敬称略)