2001年にノーベル化学賞を受賞した野依良治氏(87)が16日昼、東京丸の内にある日本外国特派員協会の会見に現れた。最近、特に何か新しい発見をしたとか、ニュース性のある出来事を行ったというわけではない。同協会は著名人を定期的に招いていて、その一環として同氏を招待したのだ。

約1時間半の会見はすべて英語で、87歳とは思えないほどの流暢さと頭のキレを感じさせた。そして自分がノーベル賞を受賞したのは、「たぶん日本人だったから。日本人であることが当時は傑出した個性になっていた」と謙遜してみせた。さらにこうも言った。
「当時はハーバード大学などに頭のいい人がたくさんいた。私は特に頭がいいというわけではなかった」。そして最近の日本人の行動を嘆いてみせた。「日本人はいまあまり海外に出ようとしなくなってしまった。そのあとあまりいい仕事が見つからないということもあるようだ」
さらに日本人の研究者が書く論文数も減っているだけでなく、米国の大学から授与される博士号(Ph.D)の本数(2023年)も少なくなっているという。第1位は中国で6652人、2位はインドの2762人、3位は韓国で1109人。そして日本は25位で115人という低位に甘んじている。
野依氏は「日本人というのはある意味で唯一無二であると言っていい。それは誇れること」と述べる。そして日本人はまだまだ国内外で活躍できる資質を持っていると期待をかける。あとは我々がやるだけである。