今日から師走である。巷では「歳をとると時間が経つのが早い」と言われるが、今年68歳の私はまさにその言葉を実感している。ついこの前、「新しい年を迎えた」と思っていたら、もう12月である(ちょっと極端か)。
ただ、歳と共に時間の経過を早く感じるのは、すでに心理学的に証明されていて、フランスの哲学者、ポール・ジャネが『記憶の進化と時間観念』の中で記したように、年齢を重ねると人生の中での1年間が全体に占める割合が小さくなることによって起こる。また、歳をとると脳が日々の出来事をまとめて処理するようになったり、新しい体験が減ってルーチン化したりすることでも早く感じるという。
さらに、脳の処理速度が低下してくるため、日々起こる出来事を細かく分割して記憶する能力が落ち、時間の経過を早く感じるようになるらしい。そして新しい体験や刺激が少なくなると、日々の出来事を区別する記憶の密度が低くなることでも早く感じるようになるという。
こうした解釈を耳にすると、月並みな言葉だが、「歳はとりたくない」と思ってしまう。皆様はいかがだろうか。