「またしても・・・」という言葉は使いたくないのだが、米国では過去2日間、5カ所で銃撃事件が起きた。死傷者数は計39人にのぼり、あらためて米国の銃社会の現実を突きつけられた思いがする。
当サイトでは、過去何度も銃乱射事件を取り上げてきたが、事件が起こるたびに心のどこかで「いつかは無くなってほしい」と願ってきた。だが、こうした事件を目の当たりにするたびに、「無理かもしれない」との思いが頭をもたげてくる。
これまで銃を取り締まるためにブレイディ法をはじめとするいくつもの法律が米国では成立してきた。だが、数えきれないほどの銃砲が米社会に出回っているかぎり、事件がなくなるとは思えない。その数は私がジャーナリストを始めた時(1990年)よりもさらに増えており、現在は約3億9500万丁(コンスーマー・シールド)で人口よりも多い。
全米ライフル協会の強力なロビイング活動により、銃規制の強化にブレーキがかけられているだけでなく、市民に根付いた銃を所有する法的な権利、さらには伝統的に銃による護身の必要性が支持されている。銃が家のなかにあるということが多くの米国人の安心と心の支えになっていることは確かで、この銃文化は銃乱射事件が増えてもたぶん色褪せないのだろうと思う。