やはり、、、のサッカー日本代表

相変わらず空回り、、、というのが正直な感想である。

熱烈なサッカーファンは本田の公言した「優勝」という言葉を信じているかもしれないが、こうした国際大会の時だけサッカーを観るという方(私も含めて)は、頑張ってほしいとの思いがある一方で、「ンー、、、やはりなあ」という悲観的な感情も抱えている。

ギリシャ戦ではボール支配率がおよそ70%という高率ながら、得点できなかった。

最初から過度の期待はかけるべきではないとはわかっていながら、スカッとしないのはいったいどうしたわけか。食べたものが消化しきれずに明朝にまで持ち越されたような気分である。

強豪国であってもグループリーグで敗れるのがワールドカップであると、誰もが知っている。それでも、「どうしたニッポン」という気持ちは消えない。

理由のひとつはストライカーの欠如だろうかと思う。クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)やアリエン・ロッベン(オランダ)とまでいかなくとも、ゴールネットを切り裂くくらいの弾丸シュートが日本選手からはほとんど見られない。

パスなのかシュートなのか判別つかないスピード、、、と言っては失礼だが、そうとしか見えない。「それじゃお前、蹴ってみろよ」と突っ込まれたら「できません」としか言えないが、スカッとしない原因をさぐるとそういうところに行き着くような気がする。

昨年J1で得点王になった大久保はまだしも、ヨーロッパリーグで活躍する日本人選手は小技こそうまいが、自分でゴール前まで持って行って、2人ほど相手選手をかわしてゴーーール!という豪快さはない。

プレミアリーグやセリアAで得点王(無理か)でなくても、得点ランキングでせめて20位に入ってほしい。だが長友が53位で本田にいたっては174位。香川は今季18試合でノーゴールのため、ランキングにさえ登場していない。

まだコロンビア戦が残っている。あまり感情移入しないで応援することにする。(敬称略)

東京のアゲハ蝶

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私は生まれも育ちも東京都中野区である。

先週、実家の横にある緑地に、7,8匹のアゲハ蝶が舞っていた。近年、めっきりと見る回数が減っていたので嬉しくなった。

子どもの頃は、近所にまだキャベツやナスを作る畑があり、昆虫も多かった。小学校の低学年くらいまで、虫かごと網をもって近所を走りまわり、蝶やトンボ、セミをつかまえて昆虫採集にして夏休みの自由研究として提出したことがあった。

東京都内でも、まだそんなことができた時代である。いま近隣に畑はない。以前、畑のあった場所は宅地か駐車場に替わっている。

写真を撮ったあと、デジカメのスクリーンに写しだされたアゲハ蝶を眺めていると、妙に感傷的になって小学生時代を思いだした。

米国の多国籍企業の多くが米政府に法人税をまともに支払っていない――。

聞き捨てならないことだが、実は過去何年も、この状況に大きな変化はない。今月5日に発表された米大企業の納税報告書によると、2013年、米国庫に入るべき法人税約900億ドル(約9兆円)が納められていないことがわかった。(米多国籍企業はいかにして法人税を逃れているのか)

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6月10日、オバマ大統領のプライベートランチ。by the White House

タクシーの中へ(4)

相変わらずタクシーにたくさん乗っている。運転手さんとよく話もしている。

消費税が上がるのにともなって、初乗り値段も710円から730円になった。

だが売上が上がったという運転手さんは1人もいない。同時に、客数が大きく減ったという話もきかない。つまり値上げ前と後ではほとんど変化がないのだ。

「値上げで売上があがったというのは思い過ごしですね。ゼーンゼン変わりません。ハイ」(有楽町から日本橋までの運転手さん)

20円だけの違いでタクシーから足が遠のく人はほとんどいないらしい。むしろ景気はよくなっていないというのが、運転手さんたちの共通した思いだ。

「アベノミクスなんて、お兄さん(ありがとうございます)、実感あります?ないでしょう。5月の売上なんて、去年の方がよかったくらいだもの」(江古田駅から実家までの運転手さん)

大企業の中には「景況感が改善されてきた」というところもある。だが、それは本当にごく一部に過ぎない。なにしろ大企業というのは日本全国に約380万社の企業があるなか、たった0.3%に過ぎないのだ。

少し前、日本経済新聞の1面に「企業の景況感が改善」という見出しが躍った。直後に日経の記者と会う機会があったので、「あれは大企業だけと書かなくてはダメ」と言ったら、何も反論しなかった。

失業者が路上にあふれているわけではないし、暴動が起きているわけでもない。だが日本経済という言葉ではなく、一般の生活者が本当に収入がふえたとか、活気がでてきたという言葉を自然に口にするようにならない限り、アベノミクスが本物とは言いがたい。

タクシーの中へ入れば、それが如実にわかる。