ホワイトハウスから送られてきた写真

1月3日早朝。メールをチェックすると、ホワイトハウスの広報から昨年のベストショット写真が何枚か送られてきていた。

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上の写真はホワイトハウスの執務室に紛れ込んだハエをオバマ大統領が見事にたたき落とした瞬間。

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オバマ大統領の正面に座っているのはミネソタ州ミネアポリス市に住む主婦レベッカ・アーラーさん。彼女は大統領に手紙を書き、「今の経済状況で子ども2人を育てるのは難しい。何とかしてほしい」と窮状を訴えた。大統領はミネアポリスに行った時、彼女に連絡を入れてランチを共にした。

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この日はバイデン副大統領とワシントン市内のハンバーガーショップでランチ。大統領はレストランに行くと気さくに店員と写真を撮る。ホワイトハウス専属のカメラマンに「カウンターの中に入った方がいい写真が撮れるんじゃないの?」と自ら進んでカウンターを乗り越えた。

写真は人となりを写しだす――。

世界一寒い場所

明けましておめでとうございます。

今年もさまざな分野に首をつっこみ、硬い話題から柔らかいものまで書いて行きたいと思っております。

今冬は例年よりも気温が低いように感じます。ただ東京の寒さなど、たかが知れています。地球上でもっとも気温の低いところはどこなのかと思っていると、すぐに見つかりました。

南極で観測されたマイナス89.2度という記録がありました。それでは人が住んでいる場所でもっとも寒いのはどこなのか。

ロシアのシベリアにオイミャンコという村があります。人口約800人。人が定住する場所としては世界で最も平均気温が低いとされていて、最低記録はマイナス71.2度。冬場の平均気温はマイナス50度らしいです。

どうしてこんな極寒地に人が住むのかと思っていると、村に温泉が湧いていました。地元の言葉(エヴェン語)で「不凍の水」のことをオイミャンコというのだそうです。

世界中に温泉は湧いていますが、料理も含めた日本の温泉文化は秀絶で、世界一だろうと思います。

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埼玉県秩父にある200年前の農家屋敷を改築した温泉

原油価格の下落が止まらない。

2014年6月にニューヨーク原油市場の先物価格は107ドルまで上昇したが、12月29日には52ドル台まで落ちた。半年で50%以上の下落である。

米エネルギー業界では2015年になっても下落が続くことを予想して、最悪のシナリオが描かれているという。「米経済への大きな打撃」になるという見方が強い。現実になれば日本経済への悪影響も避けられない(米国を潰せ!サウジが仕かけたエネルギー戦争)。

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小保方は詐欺師か

今月22日のブログ(STAP細胞からの反論 )で、日本中がSTAP細胞へ不信感を強めているなか、私は反論を書いた。

ところが26日になって、理化学研究所の調査委員会がSTAP細胞とES細胞の遺伝子を詳細に解析した結果、両者がほぼ一致することを科学的に立証したと発表した。

この発表は私のSTAP細胞への最後の望みが絶たれたことを意味する。個人的に小保方に思い入れがあったわけではない。単に、STAP細胞という科学的な発見そのものに期待していたからに他ならない。

しかし、よりにもよってSTAP細胞とES細胞が同じだったという、あってはならない結果にたどり着いた。何ということだろうか。

両者が同じかもしれないという疑いは今春からあった。だが4月の記者会見で、小保方はこう明言していた。

「研究室ではES細胞の培養を一切行っていません。なのでES細胞の混入ということは起こりえません」

ここまではっきりとウソを口にできる研究者がいるだろうか。

STAP細胞を研究している研究室でも、液体窒素の保存庫の中にマイナス190度で固まったES細胞が保管されていても不思議ではない。だがES細胞の培養は一切行っていないと世間に向けて発言できる神経は、ある意味で小保方が稀代の詐欺師ということを証明したことになりはしないか。

高校時代から妄想癖があったとの報道もあるが真偽はわからない。けれども、STAP騒動での小保方の醜行は歴史に名を残すほどの負の重さがある。

科学界だけでなくメディアも振り回された1年だったという点で、2014年は思い出に残りそうだ。

クリスマスというバースデー

今でもはっきりと耳に残っているフレーズがある。

「私はクリスチャンではありませんのでクリスマスは祝いません」

大学4年時、K女史は受話器の向こうで明言した。数人の友人たちとクリスマスパーティをしている時に、K女史も呼ぼうということになり、私が店のピンク電話から彼女のアパートに電話をかけたのだ。

「にわかクリスチャンになって楽しんでいます」と言ってみたが、彼女は来なかった。

本当にパーティに来てもらいたければ事前に誘うのが当たり前で、「途中からノコノコいけませんよ」というのが彼女の本音だったかもしれない。ましてや、女性が身支度を整えて外出するには時間がかかる。

だから「クリスチャンではありません、、、」というのは、彼女なりの断りの理由だったとも思える。

日本人でもクリスチャンの方はいるし、本当にイエス・キリストの生誕を祝うことを目的にしたイベントもある。だが、私にとってクリスマスは実に複雑な思いが交錯する日である。

人からなんと思われようとも「クリスチャンではありません、、、」と突っぱねて、パーティにも行かず、ケーキもたべずと、クリスマスらしいことを拒否しつづけることもできるが、周囲を取りまく環境を考慮すると「なにもそこまで否定しなくてもいいのでは?」との思いが皮膚感覚で感じられる。

クリスマス商戦に乗った似非のクリスマス文化に巻き込まれたくないとの思いがある一方で、ツリーを飾り、チキン(アメリカでは七面鳥)を食べてプレゼントを買うという行為もしている。だから、「歓喜のエネルギー」というものが体内にあったとしたら、私は100%のうち60%くらいしかクリスマスを楽しんでいない。

先日、スイス人記者のクリスマス・パーティに招かれた。皆が口にするように、私も便宜的に「メリー・クリスマス!」と言ったが、この言葉に心がこもっていないことは自分自身が一番知っていた。それでもスイスのクリスマス料理を口し、ホットワインを飲んで、それなりに楽しんでいる。

ただ釈然としない。毎年クリスマスがくると、いくつもの思いが紛然としたまま浮遊し、うしろにも前にもいかない自分がいるというのが正直な思いだ。

ただクリスマスは飼い猫の誕生日でもあるため「ハッピーバースデー」に力を入れることにしている。

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