大谷翔平:驚愕の記録を残して

大谷翔平が驚愕の記録を残して2024年のシーズンを終えた。三冠王こそ逃したものの、前人未到の「54-59」を達成したばかりか、いくつもの輝かしい記録を打ち立てて野球人としてはこれ以上望めないほどの活躍だった。

日本での報道は新聞・テレビからネットニュースにいたるまで、同じ日本人として「アメリカでよくぞここまでやってくれたものだ」といったニュアンスが感じられるが、アメリカではどういった扱いをされているのだろうか。

アメリカでも大谷の扱いは大きいが、煽るような記事は少なく、事実関係を淡々と報道している媒体が多い。

地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「大谷翔平、三冠王には届かず 。ドジャース最終戦で連打記録更新」というタイトルの記事を掲載。そしてロバーツ監督の「明らかにスーパースターが登場した。私が驚嘆するのは、彼にかけられた期待と彼が自分にかけた期待の大きさだ。本当に彼は仕事に集中している」というコメントを載せて、偉業をたたえた。

「ヤフー・スポーツ」は「大谷翔平、 50-50 のシーズンだったが、三冠達成まであと一歩」というタイトルを打ち、「大谷にとって三冠王はもう少し先のゴールだった。三冠王を達成すれば、MLB史上最高のシーズンとなっただろう。しかし昨オフにドジャースが彼に託した7億ドルの価値は十分にあることが証明された」と記した。

「CBSスポーツ」は「大谷はシーズン最後の11試合で11盗塁を決めてシーズンを終えた。その間に打率5割8分3厘と驚異的な成績を残している。試合数はキャリアハイの159試合に出場。初めてポストシーズンに臨む大谷は、引き続きドジャースのオフェンスを牽引していくことになるだろう」と事実関係を中心に報じている。

アメリカ人の中には「日本人に越された」という意識を持つ人もいるだろうが、結果が純粋に数字に表れるスポーツなので、誰も文句を言う人はいない。来季もぜひ頑張って頂きたい。