日本がいまだに夫婦別姓を認めていない国であることは、ほとんどの方がご存じかと思う。最高裁が夫婦別姓を認めていないからなのだが、21世紀になってほぼ四半世紀がたった今でも旧態依然としたままであることに愕然とさせられる。
今朝の朝日新聞に夫婦別姓についての世論調査がでており、選択的夫婦別姓に「賛成」である人はすでに73%にまであがってきている。反対は21%。 夫婦の姓名を同じにすることを義務付けた現行法は約120年前に制定されたもので、明治時代からの名残りであって今の時代にそぐわない。
日本で夫婦別姓を通すためには、婚姻届けを提出せずに夫婦生活を送るいわゆる「事実婚」になってしまう。そうなると基本的に遺産を相続する権利がなく、税金や補助金の受け取りもできない場合が生じてくる。諸外国を見渡すと、ほとんどの国で夫婦別姓を認めており、日本も早く実現させるべきだろう。
たとえば米国やイギリス、ドイツなどはもちろん夫婦別姓が可能で、ロシアなどは1926年にすでに別姓の選択ができるようになった。アジアでも中国、韓国は夫婦別姓を実現しているし、北朝鮮でさえも夫婦別姓である。ここまでみてくると、「日本よ、いったいどうしたんだ」というセリフが出てきてしまう。
日本では女性が結婚によって改名することで被る不利益、不都合、アイデンティティの喪失が問題になって久しいが、少しでも早く選択的夫婦別姓を認める新たな法制度を設けなくてはいけない。