堀田佳男 Profile
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カテゴリー: 国際政治 ― 2007年4月13日
文明の衝突

ワシントンから東京に戻ってそろそろ2カ月がたとうとしている。

25年間のアメリカ生活がわたしの細胞の隅々にまで沁みこんでいる気がするので、そう簡単に東京の住環境には慣れない。一昔前、商社の人たちがよく口にしたのは、「海外に1年いると元に戻るまでに1カ月かかる」ということだ。5年だと5カ月。25年だと約2年半だろうか。

しかし、自分のなかの何かが四半世紀の間に確実にアメリカ化したので、元の日本人には戻れないと思っている。ある意味で、日本では仲間はずれにされるタイプの人間として舞い戻ったような気がする。

突然だが、話をサミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」に移したい。わたしの経験が「文明の衝突」に直接関係あるわけではない。今週、アメリカの論壇界で「文明の衝突」に関連するコラムが話題になったからである。

ハンチントンの「文明の衝突」が発表されたのは1993年のことである。ハーバード大学の教授は、21世紀はそれまでの国家間の対立に代わって民族や宗教が要因となって世界各地で衝突が起こると説いた。国家という枠組みが崩れるという内容である。

論文が発表されたあと、世界中で賛否両論が巻き起こった。それは現在も続いている。ニューヨーク・タイムズのコラムニストであるデイビッド・ブルックスは今週、「物語としての戦争」という題のコラムで、現在の中東紛争は「文明の衝突」ではなく、「文明の裂け目」のせいで起きていると説いた。

違う民族は本質的にコミュニケーションがとれず、共通の目標ももてず、物語を一緒に語れないという論点である。ところが中東の政治学者などから、その考え方は違うとの反発が起きている。

違う民族や宗教であっても十分にコミュニケーションはとれているし、近代国家として共通の目標をもっているというのだ。むしろブルックスのような否定的な態度こそが事態を悪化させていると反論した。

両者のどちらかが論争に勝利したところで、現在のイラク戦争やイスラエルを軸にした中東紛争が解決するわけではない。唯一いえることは、アメリカの中東政策の破綻によって「文明の衝突」がいま加速しているということだ。

何ごとにも突出しがちなアメリカの性向を日本に持ち込んでいるわたしは、周囲と混迷を深めることだけは避けようと思う。(敬称略)

カテゴリー: 政治 ― 2007年4月9日
都知事選と大統領選

現職石原に軍配が上がった。

横暴な物言いの石原対左翼崩れの浅野という二者択一の選挙だったが、戦いにならなかった。数週間前、少人数の勉強会に出席したとき、メンバーの衆議院議員が「浅野が圧勝する。賭けてもいい」と明言したが、大ハズレだった。

知事選は首相の選出方法とちがい、有権者の直接投票で決まるのでよくアメリカ大統領選と比較される。しかも東京は人口と予算規模から小国の大統領に等しい。

そうなると、わたしがライフワークとして追う大統領選の諸要因をみることでさまざまなことが見えてくる。大統領選とではカネの集まり方と選挙期間、さらにTV広告の自由さの3点で大きな違いはあるが、敗因は似てくる。それは経済である。

過去50年のアメリカ大統領選挙をみてもそうである。もちろん他の要素もあるが、好況にわく経済をバックにして、トップを引きずり降ろす国民はいない。ワシントンから東京にもどってまだ1カ月余だが、「景気は確実に上向いている」という話をいたるところで聞く。

石原がいくら公金を個人的に使途していても、既存メディアは糾弾しきれていない。しかも2月の完全失業率は4%で保たれ、町に失業者があふれているわけではない。企業業績も株価も上向きである。東京の町から火が消えたような状態であったなら浅野に軍配が上がったかもしれない。だが、そうではなかった。

さらに浅野には政治家としてのカリスマ性が無さすぎた。それは選挙直前に出版された浅野の単行本の売れ行きの悪さにも表れていた。出版担当者は「売れてない」とはっきりと言った。

大統領選の黒人候補オバマの自伝はベストセラーである。大きな違いだ。石原の再選はすでにはるか前から決まっていたのである。(敬称略)

カテゴリー: 思索 ― 2007年4月6日
アメリカの分断

コーヒーを飲みに入ったカフェの隣席に、外国人が座っていた。英字新聞を読んでいる。外見からだけでは出身国は判別できないが、アメリカ人らしい空気を携えていた。

「日本には長いんですか」

日本語で訊くと、「ハイ、かなり」と返してきた。いくつかの大学で英語を教えているという。日本に来てすでに15年が過ぎたと言った。

「10年前はアメリカ人であることを誇りにしていましたが、最近は出身国を訊かれるまで言わなくなりました。むしろ、アメリカ人でいることが恥ずかしい」

その背後にはブッシュ政権の負のイメージが宿る。イラク戦争による負の遺産が世界中に撒き散らされ、人々の中のアメリカに汚点がついた。アメリカもずいぶんと嫌われたものである。

もちろん音楽や映画、ファッションやビジネス分野などで日米両国のつながりが途切れることはない。だが、横暴な国というイメージは一人歩きしている。

「とても残念なことです。来年の選挙で民主党が勝って新しいアメリカに生まれ変わることを望んでいます」

見事な日本語でそう語ったあと、彼はどこにでもいる普通のアメリカ人の顔をのぞかせた。じっとこちらの目を見つめている。誠実そうな顔立ちが、教師としての優しさをうかがわせる。

「アメリカはいまふたつの国を内包しています。ブッシュを支持する保守国家と反対するもうひとつの国家です」

以前からアメリカは政治的にずっとふたつに割れていた。しかし、ブッシュ政権になってからさらに顕著である。しかも社会格差が広がっているので、貧富の差という割れ方もあり、縦と横でアメリカは分断されている。

アメリカの外から亀裂をみると、その裂け目はますます深く大きくなっているように見える。その亀裂がふさがる気配がないのが残念である。

カテゴリー: 思索 ― 2007年4月3日
ニュープレイス ― Tokyo

25年ぶりに東京に住み始めると、すべてが新鮮であると同時に、すべてがくすんでいるようにも見える。

東京というのは実に便利な町で、必要なものをすぐそばに配置してくれている点で世界でも稀有なところである。

他国の大都市も多くのものがそろってはいるが、東京の特質というのは四畳半の真ん中に座って、手のとどく範囲にティッシュや耳かきやポテトチップスや新聞やテレビのリモコンが置かれているようなところにある。町全体がその拡大版で、楽しさが溢れている。

ワシントンで5年ほど書いた「急がばワシントン」に区切りをつけ、東京で新たにブログを開始いたします。みなさまよろしくお願いいたします。

堀田佳男

旧ホームページ:  http://www.yoshiohotta.com