Media appearance

明日の放送メディア出演予定:

・1月27日(金)7:00amから 東京FM(周波数80.0MHz)『クロノス』

 

アメリカ大統領選が終わり、私の「賞味期限」はもう切れると思っていました。しかし選挙後から2カ月以上たっても、いまだに少し味があるようです。

トランプの経済政策

トランプ政権がスタートした。

トランプは製造業を中心に、雇用を回復させると意気込んでいる。就任後、初めて執務をした23日の朝、製造業界の大手企業CEOを何人もホワイトハウスに集めた。

manufacturing1.27.16

工場を国外ではなく国内に戻して雇用をうみだしてほしいと訴えている。けれども、トランプがやろうとしていう雇用創出策は時代遅れである。

自動車はいまでも製造業の一翼ではあるが、すでに「古いタイプの製造業」の代表格で、工場を米国内にもどしたところで、雇用を大幅に取り戻すほどのインパクトはない。

実はアメリカの製造業の雇用者数は1979年から2015年までに約700万人も減ったが、8割ほどは事業の効率化やオートメ化、生産性向上によってそぎ落とされたものなのである。工場が国外に移転したことで発生した失業は10数パーセントだけなのだ。

しかも家電や繊維といった「古いタイプの製造業」をアメリカはすでに捨てている。化学製品、宇宙工学、ITといった「新しいタイプの製造業」にすでに切り替わっており、高い技術をもった労働者はむしろ不足してさえいる。

さらに製造業の生産高は上昇しつづけていて、トランプが口にするのは置き去りにされた古いタイプの製造業に従事した労働者たちなのだ。

残念ではあるが、彼らが新しい職業訓練を受けたり、自ら新事業を立ち上げるなどしない限り、「古いタイプの製造業」が今後劇的な復活をはたすことはないので、立場は弱いままだ。

トランプはいったいどこまでアメリカの事情を正確に理解しているのだろうか。

Media appearances

今週の放送メディア出演予定:

・1月23日(月)1:55pmから TBS/CBC『ゴゴスマ~GOGO!Smile!

・1月25日(水)8:59pmから   BS11『報道ライブINsideOUT

 

トランプ大統領が就任。就任演説は20分に満たず、「トランプらしい」深みのない内容だった。印象に残った言葉は「アメリカ最優先!」。世界に向けたメッセージではなかった。

オリバー・ストーンという人物

映画監督というより真実の探求者ーー。

都内のホテルでインタビューしたあとの思いである。ストーン監督が来日したのは新作映画『スノーデン』のプロモーションのためだが、私の狙いは監督がいだくアメリカ政府と世界情勢への思いを訊くことだった。

19日午前のテレビ朝日の番組でインタビューの抜粋が放映された。だが30分のインタビュー時間のうち、映像で使われたのは10分も満たない。テレビという媒体の性質上いたし方ない。

テレビで紹介されなかったところで、監督はハッとさせられるようなことをいくつも口にした。

「DNC(民主党全国委員会)のメールがウィキリークスによって漏洩されました。ウィキリークスは一切どこからメールを入手したかを言わなかった。あれは民主党内部に密告者がいてウィキリークスに渡したのです。ロシアではない」

昨年の大統領選でヒラリー・クリントンに不利になるようなメール内容である。ロシアが関与していると言われてきたが、実は党内部に内通者がいたのだ。

DNCが不法行為を行っているから怒りを覚えて密告したというのだ。

監督はスノーデンが亡命しているモスクワに9回も行って、長時間のインタビューを行っている。さらにプーチンにもインタビューしている。現在はプーチンのドキュメンタリーを制作中だ。

ジャーナリスト以上にジャーナリストらしい姿勢で真実を追求しようとしている。70歳になっても活力は衰えていない。久しぶりにインタビュー後に清々しい心持ちになった。

Media appearances

もうすぐドナルド・トランプの大統領就任式です。

 

・1月19日(木)10:30amから テレビ朝日『ワイドスクランブル』

・1月20日(金)7:00amから 東京FM(周波数80.0MHz)『クロノス』

 

19日の番組ではトランプのことを扱うだけでなく、映画監督オリバー・ストーン氏とのインタビューも放映されます。