ロシア疑惑(8)

北朝鮮問題に国際ニュースのスポットライトが当たっているので、トランプのロシア疑惑が忘れられている。だが特別検察官ロバート・ムラーの捜査はまだ終わっていない。

前回の「ロシア疑惑(7)4月10日」で、トランプは犯罪対象になっていないことを記した。しかし、ムラーはいまだにトランプに直接会って事情聴取する意向をもっている。

ということは、いまだにムラーは2016年選挙で、トランプ陣営がロシア政府と共謀していた可能性があると疑っているのだ。実際にムラーのチームは40ほどの質問をトランプにぶつけるつもりでいる。

トランプ本人はロシアと接触がなくとも、選対本部の人間が共謀していた可能性は捨てきれない。トランプがそれを知っているかどうかが焦点になる。

あとはトランプが前司法長官ジェームズ・コミーを解任したのは司法妨害にあたるかどうかも探る必要がある。

先週、トランプの弁護士チームに元ニューヨーク市長だったルドルフ・ジュリアーニが加わった。まだまだ一波乱も二波乱もありそうなロシア疑惑捜査である。(敬称略)

どこか遠くに・・・

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Photo courtesy of Conde Nast Traveller

リゾートは世界中にたくさんありますが、まだまだ日本人に馴染みのない土地もあります。

大西洋に浮かぶリゾート、アゾレス諸島もその一つ。ポルトガルから1000キロほどの場所にあり、ワインも生産しています。

重いニュースが多いので、さわやかな画像を載せます。

核兵器を共有しませんか!?

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(2011年4月、北朝鮮側から撮った板門店。右奥の白い建物が会談が行われた平和の家)

板門店で南北首脳会談がはじまった。

午前9時半、金正恩が和やかな表情で文在寅に近づき、握手を交わした。さらに2人は手をつないで国境を行き来し、会談場所へと歩を進めていく。

これだけを眺めると、南北首脳が過去のいざこざをすべて過去へ押しやり、両国が統一に向けて歩きだしたかに見える。

統一という最終目標を重視し、そこに至る途上のデコボコや障害をすべて乗り越えるだけのエネルギーと手腕があれば、最終地点に行きつくことは可能に思える。それほど両首脳が出会ったときの表情はよかった。

時に楽観は重要である。だが、それですべてがうまくいくわけではない。北朝鮮が核兵器をすべて放棄するとは考えにくい。一度手にした「魔のオモチャ」は手放せない。核兵器こそが最後のカードであり、国家の自信につながるからだ。

仮に「核兵器は捨てません。でも文さん、われわれと共有しませんか」といった提案が金正恩から発せられたらどうするのか。

今日の会談でどこまで核兵器について語られたのか。すべてを知りたいところである。(敬称略)

人種差別企業とネットで拡散したスターバックスの後悔

「スターバックスは単にコーヒーを飲む場所ではないのです。出会いの場所でもあるのです」

スターバックス(以下スタバ)の創業者ハワード・シュルツ氏は21年前、シアトル本社で筆者にそう語った。

創業当初から「出会いの場」を提供することがスタバの狙いであり、企業としての使命と捉えていた。だが4月12日、米東部フィラデルフィアにある店舗で、コーヒーを買わずに知人を待っていた黒人客2人が逮捕された。

スタバが「出会いの場」であるのであれば、友人との待ち合わせに使っても問題ないはずである(続きは・・・人種差別企業とネットで拡散したスターバックスの後悔)。

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Media appearance

明日の放送メディア出演予定:

 

・4月23日(月)9:00amから 文化放送AMラジオ(出演は11:00am過ぎから) 『くにまるジャパン 極 

 

金正恩が核実験を中止し、核実験施設も廃棄すると宣言したことは大きいが、それは東アジアがこれまでと違った安全保障体制に入ったということなのではないか。明日はそんな話をしようと思っています。