少しだけ哀しい季節

christmastree11-20-16

東京都千代田区丸の内にある三菱一号館美術館前に現れたクリスマスツリー。

世の中は師走に向かってまっすぐ走っているが、ツリーが町のいたるところに登場すると、どことなく哀しい気分になる。

ネオンが瞬けば瞬くほど、心には切なさが去来するような気もする。クリスマスが今年最後の大きなイベントであるということに、寂寥感を抱くのかもしれない。

せいぜい心が喜ぶことをたくさんしたいと思う。

四国へ

uwajima11-17-16

今年は講演で、さまざまなところから声をかけて頂いている。いまは愛媛県宇和島市にきている。

ただいつもスケジュールが過密なので、観光名所を訪れる時間はない。

昨日(16日)、東京から当地にやってきて、すぐにホテルで講演。夜は部屋で原稿を書いていた。だが今回は「どこかに行ってやろう」と思っていた。

午前5時半に起きて、市内にある城山公園というところに足を向けた。小高い丘の上には宇和島城というお城があり、そこから西の方向を望んだのが上の写真だ。

思わず息を飲む美しさ、というわけではない。ガッカリさせられたわけでもない。

けれども何となく消化不良気味である。絶景を期待したわけではないが、少しだけ肩をすぼめてホテルに戻ることになった。

今日は同じ愛媛県の八幡浜市で講演である。

アタマ、グズグズ

すべては1本の電話からはじまる。

インターネットの時代になっても急ぎの仕事の依頼はすべて電話である。

8日のアメリカ大統領選の投票日をはさんでテレビ・ラジオの出演依頼、新聞・雑誌からの取材・執筆依頼が舞い込むが、スケジュールが重なってすべてを受けられない。

そこにあらたな仕事の依頼と打ち合わせが重なる。一瞬だけ、アタマの中がジューサーで攪拌されたようにグズグズになる。

そういう時はミュージック・・・のはずである、いや、そうでなくてはいけない。

先日、スマホ用の新しいイヤホンを買った。鼓膜への響き方が絶妙でゴキゲンである。ただ、あまり聴きすぎるとアタマがグズグズになりそうになるので、静かに目を瞑る時間もつくっている。

トランプの集会に2万7000人

11月8日(日本時間9日)。長かったヒラリーとトランプの戦いの結末がようやく見える。あと2週間だ。

トランプが負けを認めず、訴訟を起こす可能性もあるので、スッキリと「ヒラリー大統領誕生」という流れにならないこともある。

アメリカの大統領選は、全米50州に割り当てられた選挙人(538人)をどれほど獲得するかで勝負がきまる。私はヒラリーが最終的に340人前後を奪って圧勝すると予測している。

ちなみに270人が安定多数である。半年ほど前からヒラリー勝利と言い続けているので、やっと落ち着ける。ただトランプ支持者も依然として驚くほど多い。

トランプは昨日、今日と接戦州の1つであるフロリダ州を遊説している。ほとんどすべての集会をユーチューブで視聴できるので、話の内容と周囲の様子がわかる。

タンパ市にある「フロリダ・クレジット・ユニオン野外音楽堂」というコンサート会場で25日、トランプは約40分の講演を行った。驚くべきなのは、2万人収容の野外音楽堂に2万7000人が集まったことだ。

昨年の夏頃から、トランプの行く先々でこれまでの大統領選では考えられなかった数の有権者が姿をみせていた。3万人超という場所もある。だからいまさら2万7000人という数字には驚かないが、女性蔑視発言や大統領としての資質の欠如が明らかになっても、根強いトランプ支持がいることに驚嘆せざるを得ない。

演説の内容にはもう斬新さはなく、以前からの主張を繰り返すだけだが、それでも会場に詰めかけた有権者は「もう既存の政治家はいらない。彼のようなビジネスマンに任せるべき」とか、「彼ならアメリカを変えてくれる」といった期待を口にする。

それでもトランプが勝つ可能性は10%しかないと踏んでいる。もし勝利の女神が10%に微笑んだら・・・いまは考えないことにする。

ひな壇に座る

seiginomikata10-22-16

やはり段々と慣れていくものである。

今年2月、テレビのバラエティ番組に初めて呼ばれた。東野幸治がMCの大阪ローカルの番組だ(初バラエティ)。

それまでもテレビやラジオには呼ばれてはいたが、いわゆる芸能人と一緒にカメラに収まる機会はなかった。大阪に向かう新幹線の中から緊張感が高まっていた。

しかも生番組で、私は「先生役」として約20分も話をしなくてはいけない。前の晩はほとんど眠れなかったのを覚えている。番組終了直後、「もう呼ばれることはないかもしれない」と思った。

だが昨日も同じ番組に呼ばれた。すでに4回目である。今年は他局の番組にも呼んで頂いているので、顔にドーランを塗ってひな壇に座り、カメラの前でしゃべることに少なからず慣れてくる。

まだ快感には至っていないが、少しばかりの悦楽が降りてきている。

しかし大統領選が終わるまでの話・・・なのだろうと思っている。(敬称略)