デサンティス知事

Governor DeSantis
from Florida State Government

次期大統領選に共和党から出馬が予定されている米フロリダ州のロン・デサンティス知事(44)が来日している。昨日は岸田首相と会談した。

実は先週から日本外国特派員協会がデサンティス知事を記者会見に呼ぼうと画策していた。だが、先方は「イエス」といわなかったようだ。同協会だけでなく、他のメディアも会見を開こうとしていたようだが、今回はそうした機会を設けなかった。

というのも、いまは日本を含めたワールドツアーの途中で、フロリダに戻ってから大統領選への出馬を宣言するようなので、その前に出馬について触れたくなかったかにみえる。もし会見が開かれていたら、私は「トランプ氏に勝つためのシークレット・ウェポンは何ですか」ということを訊きたかったのだが、残念である。

バイデン氏にしてもトランプ氏にしても、申し訳ないが大統領選が「おじいちゃんの争い」になっているので、40代の候補が躍進してほしいと思っている。

キャサリン・タイ通商代表来日

4月20日午前11時、日本外国特派員協会の記者会見に現れたキャサリン・タイ米通商代表部(USTR)代表。1時間にわたり、記者から質問を受けた。

私はUSTRが最近になって、中国にFTA(自由貿易協定)を求めないというスタンスでいる理由を問うた。関税引き下げというアプローチは今はもう機能しないというのが米政府の考え方で、最近は「新しい物語をかく」という姿勢に変わってきている。

従来型の関税撤廃と自由化の追求は、中国に非市場的慣行を行わせることになり、貿易問題を解決することにはならなかったというのがタイ代表の見解。

「米国は貿易政策を革新する必要がある」

これまでとは違う、新しい貿易政策を模索しているという。今後の米政府の出方に注目したい。

日米首脳会談のコト、、、

岸田首相がワシントンでブッシュ大統領と会談し、ブッシュ氏から「真の友人」と言われたことがしきりに語られている。だが本当に重要なのは日米両国が力を合わせて次に訪れるかもしれない紛争・戦争を防止できるかどうかである。問われるべきは、中国、ロシア、北朝鮮といった国の挑発的な行動をどこまで防止できるかであり、国際交渉によって上記3国にブレーキをかけなくてはいけない。

岸田氏はバイデン大統領から「真の友人」と言われて浮かれていてはいけないし、バイデン氏もアジアにおいて日本と具体的にどういった取り組みができるかを練り込んでいく必要がある。

今回ホワイトハウスは、日米首脳会談後に恒例となっているイーストルームでの共同会見を開かなかった。これはブッシュ政権側が決めたことで、岸田氏に選ぶ余地はなかったのだが、「岸田氏だから開かなかった」というわけではなかったかと思う。

理由はむしろバイデン氏の方にあった。というのも、いま米メディアはバイデン氏の副大統領時代の機密文書問題を追及しており、記者会見を開くと間違いなくそこを突っ込んでくる。

ワシントンで私がホワイトハウスをカバーしていた時に痛感したのだが、日本の首相が渡米し、日米首脳会談を行った直後の会見であっても、米記者たちは日本などには全く触れずに自分たちに関心のあるテーマで質問をぶつけてくる。バイデン政権はほぼ間違いなく、このテーマを回避したかったのだろうと思う。それがホワイトハウスのやり方である。

プーチンが危ない?!

ロシアのプーチン大統領がガンを患っているという話はずいぶん前からメディアに登場している。すい臓ガンと大腸ガンという病名がでているが、真偽のほどはわからない。ただ、昨日から複数の欧米メディアが、プーチン氏のガンはかなり進行していて、今後1年はもたないかもしれないと報じている。

さらに、いまプーチン氏のガンの治療をしているのはロシア人医師ではなく、国外の医師団だとの報道がある。メディアによっては「プーチンは最先端の医療技術で生かされている」と書いているところもある。ロシアでは提供できない治療法が使われており、延命治療が施されているのだという。

‘‘独裁者”の「任期」はもう先が見えているということになるが、個人的にはプーチン氏には早晩、辞めて頂きたいと思っているで、運命の時がきたということになる。

ウクライナ問題だけをとってみても、ロシアによるウクライナへの攻撃はあまりに非人道的で不条理であり、プーチン氏の行動は戦争犯罪に値すると思っている。本来であれば、国際刑事裁判所で裁くべきで、犯罪者としてのレッテルを貼るべきなのだろうと考えている。