順応する凄さ

この写真をご覧になって、たまたまうしろ脚で立ち上がった犬が写真に撮られたと思われるかもしれない。

実は、米コロラド州西部のユーレイという町に住むケイティー・パセックさんの飼い犬「デクスター」は、二足歩行する犬なのだ。6歳になるデクスターは5年前、交通事故にあって右の前脚に重症を負った。事故後すぐに獣医のところに運ばれたが、切断しか選択肢はなく、右脚を失った。同時に左の前脚も損傷を負っていたため、四足で歩くことはできなくなった。

傷が癒えるまで、数カ月かかった。だがパセックさんは、デクスターがうしろ脚2本で立ち上がり、みずから二足歩行を学習しはじめていたことに気づいていた。

いまでは「犬は二足歩行する動物」と思われるほど自然に立ち上がって歩く。順応という秘めた力には目を見張らざるをえない。

来年は旅に出られますように

このブログを定期的に読まれている方はご存知かもしれませんが、私は「旅」が好きで、いろいろな土地を訪れています。これまで49カ国に行っています。1979年にアメリカに行ったのが最初で、それ以来、ほぼ毎年のようにいろいろな国に足を向けてきました。

今年は新型コロナウイルスのせいで2月にアメリカに行っただけなので、いまは少しばかり息苦しさを感じています。それほど私にとって、国外の旅は精神衛生上、大切なことなのです。

予定を立ててくつろぐことを目的としたものが「旅行」であるなら、私にとっての「旅」は新たなモノを求めた冒険的行為といえます。ですから1人で行くことが多く、未知なるものを経験しにいく喜びと嬉しさがあります。

2021年はコロナが収束するか、ほとんどの人がワクチンを接種することで、マスクを外して自由にどこにでもいけるようになることを願っています。皆さま、よいお年をお迎えくださいませ。

2015年、カンボジアで。

夏休みは写真だけ・・

今年は夏休みを取らなかった。取ろうと思えばとれたが、ずっと仕事をしてしまった。国外には行きにくい状況だったので、国内の海沿いの街にいくとか、ひと気の少ない温泉地を訪れるなど、いくらでも動くことはできたが、自宅と仕事場の往復に終始してしまい、少しため息がでる。

そんな時は以前撮った写真を眺めて、追想の旅をしようと思う。

2014年4月にインドに行った時の写真である。世界遺産タージ・マハル。

夕刻に霞む写真に思われるかもしれないが、朝6時前である。自分の中では10年以上も前にいったような印象で、はるか昔のような気がしている。ザックを背負った一人旅で、10日ほどインドに滞在し、30回の食事すべてがカレー味だったのはいまでも鮮烈な思い出として残っている。

光る才能

暗いニュースが多い中、心温まる出来事がナイジェリアの少年に起きた。まずは45秒の動画をご覧いただきたい。

11歳のアンソニー・メッソマ・デュマ君の動画を目にしたニューヨークのアメリカン・バレー・シアターのスタッフは、すぐに彼に奨学金をだすことを決めた。今夏はコロナの影響もあってネット上でのレッスンだけだが、来年からはニューヨークでレッスンを受けることになる。

アメリカン・バレー・シアターは世界最高峰のバレエ団の一つでアメリカ最大のバレエ団。光る才能が見出された瞬間だった。