I got a curfew!

今日、私の仕事場である外国特派員協会で仕事をしていると、友人のヨーロッパ人記者が現れた。「調子はどう?」、「まあまあだね」といった会話の後、私が「いつも決まった時間に来て、決まった時間に帰るよね」という話を振ると、「そうだね」と言った後、彼は「I got a curfew!」と呟いた。そして二人で哄笑を轟かせた。

curfewは「門限」のことで、彼がなかなか厳しい女性と付き合っていることを知っているので、決まった時間に帰って一緒に晩御飯を「食べなくてはいけない」状況を笑ったのだ。

年配の男性だが、いつも嬉しそうに話をするので、本人は門限があることで悲しむどころか、むしろ楽しんでいるように思う。

ちなみに女性は日本人である。

ヴァロットン展

1月2日、東京千代田区丸の内にある三菱一号館美術館で開かれているヴァロットン展に出向いた。フェリックス・ヴァロットンといえば知る人ぞ知る、「白と黒」を際立たせたアートを世界に提示したスイス出身の芸術家である。

スイスからパリに出て、19世紀末に活躍したナビ派のアーティストで、木版画で世界に名を馳せた人だ。展覧会に一歩足を踏み入れると、自分が100年以上前のパリに足を踏み入れたかのような錯覚に陥る。

今回は180点ほどの作品が展示されているが、黒と白だけでよくここまで人間の表情を、男と女の関係を、街の風景を描けたものだと感心してしまう。「新年に心に残るものを観た」との思いを抱いて帰路についた。

写真撮影が許可された1枚

勇気と想像力と少しのお金

人生に何が必要なのかー。

チャーリー・チャップリンは人生に必要なものを「勇気と想像力と少しのお金」と言った(All it needs is courage, imagination, and a little dough.)。

この言葉は言い当て妙で、「勇気と想像力と少しばかりのお金があれば何でもできる」ということで、本当に想像力を働かせて勇気をもって挑めば、多くのことは成し遂げられるだろう。そこにお金があればなおさらいい。

この言葉を意識している時に、アエラ誌を読んでいると小椋佳さんと大宮エリー氏との対談が目にとまった。小椋佳と言えば、東大を卒業したあと銀行マンになり、その後シンガーソングライターとして名を馳せた多才な人だ。そして50歳になってからもう1度東大に入りなおし、自分が好きなことを学び直している。

Photo from Twitter

対談では、「東大に入り直して、勉強し出したら、面白くてしょうがないんだよ、これが。昔、大嫌いだった法学がさ」と言う。そして「学生に戻ったら、授業が面白くてしょうがなくてさ、何か。授業が終わったら図書館に行って。朝一番から夜まで皆勤賞」と新しい人生を見出したと述べている。

小椋は結局、法学部を2度卒業した後、また文学部に入り直し、3度目の卒業をするのだ。さらに大学院にも進む。そして対談の最後にこうぶちかます。

「自分で戯曲を書き下ろして、自分の納得のいくミュージカルを1本作って死にたいなという希望があるんです」

やはり、人生はこうでないといけないと思うことしきりである。

Stylish coat

銀座3丁目のMaxmaraの横を通りかかった時に、目を奪われました。女性モノのコートですが、思わずスマホで写真を撮っていました。男モノがあったとしても、このコートを着こなす自信はありません。