ロシア疑惑(11)ートランプ周辺の罪人たち

トランプの周囲にいる(いた)人間の罪が次々に暴かれている。

まず21日、2016年大統領選でトランプ選挙対策本部の本部長だったポール・マナフォートに有罪判決がだされた。昨年10月に起訴された時、マナフォートはウクライナ政府から違法な資金提供を受けていただけでなく、脱税なども含めて18もの罪状があった。

昨日、そのうちの8つで有罪になった。18の容疑すべてで有罪になると刑期は最長で305年とも言われていたが、半分ほどであっても死ぬまで出所できない可能性がある。

アメリカの司法の厳格さには頭がさがる。トランプが大統領として恩赦を与えることも考えられるが、裁判所が許すかどうかは微妙だ。

もう1人は今年5月までトランプの弁護士だったマイケル・コーエンである。実はコーエンが有罪になったことはマナフォートの収監よりも大きな意味合いがある。というのも、コーエンは10年間にわたってトランプ・オーガニゼーションの代理人をしており、トランプと影で違法行為をしてきた可能性があるからだ。

トランプと関係のあった2女性に口止め料を支払ったり、コーエン自身が法外な顧問料をトランプに請求し、受け取っていた。マナフォート同様、8つの罪で有罪になったが、法律を遵守すべき弁護士が罪をおかしたのである。

今後、トランプの頭痛のタネともいえるロシア疑惑で新たな事実が浮上してくることも考えられる。(敬称略)

 

cohen8.22.18

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