アメリカで動き出した銃規制

「この歳になって民主主義がどういうものかを教えられました。政治というのは本来、こうあるべきなんです」

銃規制をもとめるデモで偶然に出会った民主党の重鎮、上院議員ディック・ダービンは歩きながらつぶやいた。

DSC01893

23日正午からワシントンではじまった「命のマーチ(March for Your Life)」に参加した。先月、フロリダ州の高校で17人が殺害された銃乱射事件を受けて、全米で銃規制の動きが強まっている。すでに複数の州で銃規制の法律が成立した。

デモ行進の主催者は事前に参加者を50万人と予測。アメリカ国内だけでなく、ヨーロッパや中南米、日本からも参加者があり、ペンシルバニア通りは人で埋まった。ワシントンではデモ行進がよく行われるが、50万規模のデモは多くない。

「銃の問題は民主党でも共和党でもなく皆の問題なのです。アメリカの銃規制が本当に動きだす日になると思います。革命とよんでいい」

カリフォルニア州から参加した高校3年生が力を込めた言葉が印象的だった。

トランプは恐れをなしてか、昨日フロリダの別荘に逃げてしまった。「いかにも」という動きで、あらためてがっかりさせられた。(敬称略)

アメリカの日常

住んでいる時は気になりませんでしたが、たまにアメリカに戻ってスーパーに行くと眼を見張ります。

dallassuper3.20.18

20メートルほどの棚がすべてポテチで埋め尽くされています。新商品がいっぱい・・・

トランプのスポットライト不倫

ロシア疑惑だけで普通の人であれば夜も寝られないくらいの頭痛のタネのはずだが、トランプの場合、そこにセクハラ疑惑が加わっている。

しかも最近になって、トランプと過去に性的関係のあった(といわれる)3人の女性がメディアに登場してきた。特に元プレイボーイ誌モデルのカレン・マクドゥーガルがCNNの司会者アンダーソン・クーパーのインタビューに答えている。

トランプは彼女との関係を否定しているが、マクドゥーガルは2006年から07年にかけての10カ月間、不倫をしていたことを認めた。

今(米東部時間21時)も現在進行形で番組は続いている。疑いのないほど確固たる姿勢で詳細を述べたことで、視聴者の中で関係を否定する人はもはやいないだろう。

トランプはマクドゥーガルをトランプタワーの自宅にも招きいれていた。さらにトランプが所有するゴルフ場にもなんども連れて行っている。

影でコソコソという不倫ではない。ふてぶてしいばかりに、スポットライトの当たる不倫だったので、私は「スポットライト不倫」と呼ぶことにする。

トランプは関係を認めるのだろうか。(敬称略)

今日は朝から雪です

akaWH3.21.18

いまワシントンで仕事をしています。

日米間で「何がもっとも違うか」と問われれば、住環境と即答します。圧倒的といえるほどの違いは時代を経ても変わりません。

違いは他にもたくさんありますが、食べ物については、今度は圧倒的に日本が勝っています。アメリカも健闘しているところもありますが、日本にはかなわない。

今日は朝から雪で、ほとんどの会社や政府は休みです。

満員御礼

先日、模擬講義というものを行った。

3月2日の当ブログでも書いたが、4月から早稲田大学オープンカレッジで講師を務めるので、学校側から模擬講義をやってほしいとの要請があったのだ。

申し込みはすでに始まっていたが、これからの方もいる。受講生の総数は2万に達するおおきな組織であり、何百もある講座から私の講座を選んでいただけるかどうかは模擬講義にかかっているようにも思えた。

私は当初、教授陣に「どれほどの授業ができるのかを見定められる」と思っていた。だがそうではなかった。実際に講義を受講してくださる一般の方が教室に座るという。

学校に着いて事務所にいくと、担当の方が告げてきた。

「堀田先生の講座の定員は30名だったんですが、50名に増やしました。今日は一番大きな教室です」

「・・・そうですか・・」

予想外だった。講師としては何の実績もない。どうしてなのかと思いながら教室に向かっていると、廊下で年配の女性から声をかけられた。

「テレビ、観てます」。そういうことだったのか、と思った。テレビ、恐るべしである。

開始予定時間から数分遅れて教室に入る。ほとんどの方が年配の方だった。しかも全席が埋まっていた。講演とは違う緊張感がやってきた。

パワポはすでに机の上のパソコンにセットされている。簡単な自己紹介をしてから講義をはじめた。途中、遅れて来た方が何人かいたが、座る場所がないために帰られた。

人生初の「満員御礼」だった。

実際の講義がはじまり、回を追うごとに人数が減らないように内容のある話をしようと思う。