先日、模擬講義というものを行った。
3月2日の当ブログでも書いたが、4月から早稲田大学オープンカレッジで講師を務めるので、学校側から模擬講義をやってほしいとの要請があったのだ。
申し込みはすでに始まっていたが、これからの方もいる。受講生の総数は2万に達するおおきな組織であり、何百もある講座から私の講座を選んでいただけるかどうかは模擬講義にかかっているようにも思えた。
私は当初、教授陣に「どれほどの授業ができるのかを見定められる」と思っていた。だがそうではなかった。実際に講義を受講してくださる一般の方が教室に座るという。
学校に着いて事務所にいくと、担当の方が告げてきた。
「堀田先生の講座の定員は30名だったんですが、50名に増やしました。今日は一番大きな教室です」
「・・・そうですか・・」
予想外だった。講師としては何の実績もない。どうしてなのかと思いながら教室に向かっていると、廊下で年配の女性から声をかけられた。
「テレビ、観てます」。そういうことだったのか、と思った。テレビ、恐るべしである。
開始予定時間から数分遅れて教室に入る。ほとんどの方が年配の方だった。しかも全席が埋まっていた。講演とは違う緊張感がやってきた。
パワポはすでに机の上のパソコンにセットされている。簡単な自己紹介をしてから講義をはじめた。途中、遅れて来た方が何人かいたが、座る場所がないために帰られた。
人生初の「満員御礼」だった。
実際の講義がはじまり、回を追うごとに人数が減らないように内容のある話をしようと思う。