今月10日、興味深いインタビューが米NBCテレビで放映された。
今年1月まで保守系のフォックスニュースにいた女性ジャーナリスト、メーガン・ケリーがプーチンにインタビューしたのだ。NBCと言えば、フォックスとは対極のリベラル系放送局である。
ケリーはかなり突っ込んで、ロシア疑惑について問い糺していた。だがプーチンは、ロシア政府が2016年大統領選に介入しことを否定しつづけた。
「どうしてロシア政府が(米大統領選に)介入する必要があるんですか。誰にそんな許可を出すんですか」
とぼけているとしか思えない答えだった。ケリーはさらに、2月16日に13人のロシア人がロシア疑惑で米捜査官に逮捕されたことにも触れた。だがプーチンはこう切り返している。
「1億4600万のロシア人がいるんです。まったく関知しませんね。彼らはロシア政府の利害を代表しているわけではない」
プーチンらしいといえばそれまでだが、証拠となる文書がモスクワに送られてきたら「見てみる」と述べただけだった。
ロシア疑惑を捜査している特別検察官のロバート・ムラーは、証拠があったからこそ13人を起訴したのである。
本丸(トランプ)を落とせるのか落とせないのか、その答えがでるのはもう少し先になりそうだ。(敬称略)
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