勇気の出る映画

pentagonpapers3.7.18

映画の試写会でスピルバーグの最新作を観てきた。

ペンタゴン・ペーパーズ:最高機密文書ーー。

久しぶりに勇気がモリモリ湧いてくるような映画だった。ポパイがほうれん草を食べて腕に力こぶができるのを、実感できる気さえした。

1971年6月、ニューヨーク・タイムズはペンタゴンが作成した秘密文書を暴く。数日後、今度はワシントン・ポストも同じ文書を入手して公開する。内容はアメリカの歴代政権がベトナム戦争の戦況について、国民にウソをつき続けてきたという事実だった。

第二次世界大戦時の日本の「大本営発表」と同じことがアメリカでも行われていたのだ。すでによく知られた事実だが、スピルバーグが再び世の中に映画として問いただした。

「権力(政府)はウソをつく」という事実は歴史のなかで繰り返される。それを暴くために権力に歯向かう人間がいる。いや、そうせざるを得ない状況があるのだ。

いまのトランプ政権と安倍内閣に通じるものがあるだけに、勇気を授けられた。

先日のアカデミー賞で作品賞と主演女優賞(メリル・ストリープ)にノミネートされていたが、受賞は逃している。日本での公開は3月30日から。