トランプ最大の痛手

「エッ、ウソ」

今朝、海外ニュースを観ている時に大きな声で叫んでしまった。

トランプ政権の広報部長ホープ・ヒックスが辞任するというのだ。トランプがもっとも頼りにしてきたと言っていい女性である。

トランプ自身、それを認めているし、イヴァンカ&クシュナー以外では最も信頼できる側近だった。トランプが彼女を解任することはないので、自ら辞める決断をしたのである。

ヒックスが連邦下院情報特別委員会でロシア疑惑に関する聴取を受けた翌日のことだった。委員会で話をした内容は明かされていない。

それが痛打となって辞任を決めたのか、それとも理由は他にあったのか。ロシア疑惑への関与を認めざるをえない状況だったのかは定かではないが、トランプにとって、これまでの側近辞任の中では誰よりも痛手になるはずだ。

議会での聴取前から、ヒックスは周囲に辞任の意向を漏らしていたとの報道もあるが、現時点で真意はわからない。

2016年の大統領選時、私はヒックスに何度もEメールを送ったが返答をもらえなかった。当時、彼女はメディアから1日数百本のメールを受けていたので、名も知らない日本人ジャーナリストには返事をできなかったのだろう。

広報部長ではあったが、ホワイトハウス記者室の前に立って質問をうけることはなかった。元モデルではあるが、スポットライトがあたることを嫌った人である。

ヒックスはこれまで、トランプに対して「ホワイトライ(軽い嘘・お世辞)」を口にしていたことを認めている。トランプは最大の味方を失うことになり、今後ますます孤立するかに見える。(敬称略)

hicks3.1.18

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