オプラ・ウィンフリーを大統領に?

 

oprah1.15.18

Photo from Pinterest

1980年代からアメリカのテレビ番組の司会者として走り続けてきたオプラ・ウィンフリー。いまはレギュラー番組から退いているが、民主党の次期大統領候補として名前があがっている。

世論調査では「いまトランプと戦えばウィンフリーが勝つ」という数字がでているほどだ(NPR調査50%対38%)。私がアメリカにいた時、どれだけ彼女のトークショーを観たかわからない。

最初はお世辞にもテレビ映りのいい人だと思わず、なぜ彼女が圧倒的と言えるほどの人気を獲得できているのか理解できなかった。ただ何度か観るうちに、歯切れのいいもの言いとまっとうな言説にうなづかされることが多くなった。

26年間も自分の番組をつづけ、世界140カ国で視聴されたことで資産を3000億円超にまでした女性である。できないことは何一つないと思っても不思議ではない。本人はまだ意思表示をしていないが、事実婚のパートナーが「出馬する」と漏らしいてると米メディアは伝える。

だがそれだけで大統領選に出るべきだろうか。人気投票で国家の指導者になれる、いや、選んでしまうことに違和感というより拒否感を抱く。

トランプの選択がまさにそうだったように、政治経験がなく、確固とした政治思想も持たない人間がアメリカという大国をリードしてはいけない。トランプの1年間でアメリカ人は学んだはずである。

フィンフリーが真剣ならば、まず議員か知事を経験すべきである。

個人的にはトランプより何倍も好ましいが、どうか2020年の大統領選には出馬しないでほしい!(敬称略)

Media appearances

今後の放送メディア出演予定:

 

・1月11日(木)10:25amから テレビ朝日『ワイド!スクランブル

・1月12日(金)7:00amから     東京FM(周波数80.0MHz)『クロノス

・1月13日(土)9:30amから  朝日放送(大阪)『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ

ロシア疑惑でトランプがいよいよムラー特別検察官から事情聴取されるかもしれない。書面で済まされるか、対面式で行われるかはまだ決まっていないが、捜査の手がいよいよ大統領にまで及ぶということだ。

ロシア疑惑はいよいよ終盤にさしかかろうとしている。

ある大物女優との遭遇

テレビやラジオに出るようになって、共演者を含めていろいろな方に出会う。

一応ジャーナリストとして世界情勢を語ったりしているが、個人的にはミーハーな部分も持ち合わせているので、これまで映像の世界だけで観ていた人が実際に眼の前に現れると見入ってしまうことがある。

最近では氷川きよしが白いTシャツ姿ですぐ横にたっていたことがあった。あまりにラフな格好だったのでしばらく気づかず、「どこかで見たことのある人だなあ」と思ってよく見たら「きよしちゃん」だった。

今月8日はある女優さんと遭遇した。

テレビ朝日の「ワイドスクランブル」の出演が終わり、スタジオをでて担当ディレクターとアナウンサーと3人で控え室(自分の楽屋ではない)に向かった。

そこはメークルームと隣接した、これからスタジオに向かう前に待機する文字通りの控え室だった。番組が終わったあともこの部屋にくる。

ドアをあけると大勢の人が立っている。普段は誰もいないか、数人が座っている程度だが、その時は10人ほどのスタッフさんが同じ方向を向いていた。

何事かと思って、「どうしたんですか」と訊いたが誰も答えてくれない。人垣を抜けて、自分のカバンが置いてある椅子をみると、すぐ横に大地真央が座っていた。

彼女は黙ってスマホを眺めている。スタッフさんも黙ったままだ。

「堀田さんはメークを落としていただいて、僕がカバンを取ってきます」

ディレクターはそういって、私をメークルームへと促した。

普段であれば、私の方から「おはようございます」か「お疲れさまです」といって挨拶をするところだが、大地の存在はあたりを圧倒していた。誰も近寄れない。

帰りの車のなかで、挨拶しておくべきだったのかとも思ったが、周囲の空気は「おまえごときが挨拶しなくてもいい」であり、ディレクターもすぐに空気を読んでくれた。

これまでいろいろな人とツーショット写真を撮ってきたが、「写真お願いします」と気安く口にだせない無言の威圧感はこれまで出会った人が持ち合わせないものだった。

でも次はご挨拶くらい、と思っている。(敬称略)

Media appearance

明日の放送メディア出演予定:

 

・1月8日(月)10:25amから テレビ朝日『ワイド!スクランブル

・1月8日(月)9:00pmから AbemaTV(インターネットTV)『AbemaPrime

明日の番組ではトランプさんの暴露本について取り上げます。今年もトランプさんがいろいろと話題を提供してくれそうです。

北朝鮮問題の落とし所(3)

来週9日、南北高官が会談をひらく。韓国の文在寅政権側からの提案だが、なぜ北朝鮮は対話の提案に乗ってきたのか。

北朝鮮側には、圧力をかけ続けてきた日米韓の連携を分断させる意図があるとの報道もあるが、本当だろうか。アメリカ側からの経済制裁が効いてきているからとの見方もあるが、私の考え方は少し違う。

昨年11月、金正恩は火星15号の打ち上げのあと、朝鮮中央通信で「最終的に国家核戦力の完成という歴史的偉業を達成した」と宣言した。「完成」という言葉を使いはしたが、実際のところ核弾頭が機能するかはわからず、ICBMがアメリカ東海岸に本当にとどくかもわからないままだ。

それでも核兵器を持ったという事実は間違いないだろう。日米韓がいくら強力に核兵器の放棄を迫っても金正恩は今後「絶対に」核兵器を放棄しないはずだ。

核こそが唯一の生きる道なので、核兵器を今後放棄することはないと考えなくてはいけない。放棄する時は北朝鮮という国家の崩壊を意味することになる。

北朝鮮がいま望むのは抑止という体制の確立である。昨年12月初旬、国連のジェフリー・フェルトマン事務次長がピョンヤン入りした。そこで北朝鮮側の要望を聞いている。

短期的に北朝鮮が望んでいるのは「抑止力が働く保障体制の確立」であるという。それはアメリカから攻撃されないという確証に他ならない。

やはりアメリカが怖くて怖くてしかたがないのだ。

北朝鮮が核保有国であることは、国際的に認知されていない。誰もが核を保有するとわかっていても認めない。

アメリカはあくまでも放棄をめざすし、圧力をかけることを止めない。それが現実的な流れだ。

そのため韓国と北朝鮮が対話をしても、冬季五輪や離散家族については話し合いができても核放棄については平行線のままのはずだ。

そうなると、核兵器をもったまま米朝は今後も緊張の中でにらみあいをつづけることになる。

中長期的に両サイドが抑止体制を保つようになるのが、私が描くこれからの流れである(北朝鮮問題の落とし所)。(敬称略)

DSC00125 のコピー

(平壌郊外にて。2011年)