バケーション

20170619_summertree

トランプが17日間の夏休みに入った。

「夏休みは取らないと言ったはず」、「17日間は長すぎる」といったトランプ批判が出ている。

トランプは2004年に出版した本で、「休みは取るな!仕事を楽しんでいないようなら、それは適職ではないってことだ」と書いていた。だから夏休みをとるということは、「大統領は適職ではない」ことを自ら証明しているようなものだと米メディアは攻め立てている。

とにかくトランプの汚点を探して攻撃するのがいまの主要メディアの姿勢なのだ。

ちなみに17日間というのは、過去の大統領の休暇期間と比較すると、それほど長いわけではない。ロナルド・レーガンは1カ月弱、カリフォルニアの牧場にひきこもっていた(米大統領的バケーション)。

だから、私は反トランプの立場であっても、夏休みのような些末な案件でトランプを攻撃しようとは思わない。

夏休みについては、アメリカ人はヨーロッパ人と比較するとたくさん取らない方である。それでも17日間といっても誰もびっくりしない。それよりも、日本人が休みを取らなさ過ぎることに驚くはずだ。

「お盆休みに有給休暇を加えて1週間がせいぜいですね」というのが実情だろう。ある調査によると、日本人の平均夏季休暇は6.13日だという。

「上司が長い休みを取らないので、私だけ取りにくい」、「休みを取ると、他の人に迷惑をかける」、「長い休みをとるような空気がない」が休みを取らない3大理由らしい。

休みを取りたい人は多いはずだが、取れないのは組織が本気で休みをとらせるシステムを構築していないことに尽きると思うのだが・・・。