悲鳴上げる米特殊部隊、世界80カ国で展開

「特殊部隊の兵士たちのストレスレベルは限界に近づいています」

米連邦議会で5月初旬、こう証言したのは米統合特殊作戦軍(SOCOM:いわゆる特殊部隊)の司令官を務めるレイモンド・トーマス大将である。

特殊部隊の兵士たちの任務が以前よりも過酷になり、精神的、肉体的、心理的に疲弊してきていると米上院軍事委員会で訴えたのだ。さらに人員配備の観点からも、以前より兵士にしわ寄せが来ている。

2年前、特殊部隊についての拙稿を記した(「世界の警官から秘密警官へ、米国の恐ろしい急変ぶり」)。

ジョージ・ブッシュ政権からバラク・オバマ政権に移行した後、米国は世界各地に大規模な軍隊を派遣する代わりに、秘密裏に動ける特殊部隊を送り込むようになった現状を報告した(悲鳴上げる米特殊部隊、 世界80か国で展開)。

us-soldiers5.31.17

Photo courtesy of New-Power.org

今朝、また北朝鮮が弾道ミサイルを発射した。G7でトランプは北朝鮮には「対話よりも圧力」と述べ、敵愾心をむき出しにしている。

金正恩はもちろん白旗を挙げるようなことはないので、打ち上げ花火をあげてアメリカをけん制する。私は今でも軍事衝突の可能性は低いと読むが、軍事専門家のなかには5割以上の確率で「交戦」と言う人もいる。

今朝のテレビ朝日ではトランプ政権についてまわるロシアゲートについて、今晩の東京FMでも同じテーマで話をします。

 

・5月29日(月)7:00pmから(出演は7:10pm頃)    東京FM(周波数80.0MHz)『TIME LINE

エゴサーチ

たまにエゴサーチをする。ネット上で「堀田佳男」がどう取り上げられているかを調べるのは嫌いではない。

昨年11月に坊主アタマになった時の写真や映像を含めて、私の知らないところで「堀田佳男」は何度も登場している。

モノを書き始めて30年ほどが経つので、批判には慣れている。何を言われても痛打にはならない。スルーする術を会得した。会得したというより、批判に対して鈍感になったと言ったほうが正確かもしれない。

ただ誰かが褒めてくれたり、肯定的な内容をネットにアップしてくれた時は嬉しいし、この仕事をしていてよかったと思う。

今月、東京都豊島区の施設で2週連続で講演をした。その時、写真を撮られていることに気づいてはいたが、やはり、ツイッターにアップされていた(下記)。

hotta5.24.17

放送メディア出演情報:

・5月29日(月)10:25amから(出演は11時過ぎから) テレビ朝日『ワイド!スクランブル

 

Media appearance

相変わらずテレビやラジオに呼んで頂いています。今日は、先週初めて出演したテレビ朝日系のインターネットTV『AbemaTV』の違う番組に出ます。司会はみのもんた氏。

 

・5月27日(土)8:00pmから(出演は午後9時前から) AbemaTV(インターネットTV)『みのもんたのよるバズ!

シャセリオー展

artmuseum5.26.17

東京上野の国立西洋美術館で開かれている「シャセリオー展」に足を向けた。先週は丸の内にある三菱一号館美術館で「オルセーのナビ派展」を観た。いずれも展覧会が終わる直前に駆け込んだ。

どちらも、ピカソやセザンヌといった万人が知る画家の作品が展示されているわけではないが、ホンモノだけが持つ重い力を感じた。技術だけではない、後世の人間にも確実にとどく真理がそこにある。

19世紀前半に生きたテオドール・シャセリオーは若干37歳で他界するが、15歳の時に描いた油彩は天才と呼ぶにふさわしいほどの完成度があった。

幼少の頃から「絵の上手い子供」は世界中にいる。だが美術関係の仕事に就けるのはその中の何割かに過ぎず、ましてや画家として生きていけるだけの技量と運を持ち合わせているのはもっと少ない。

シャセリオーは間違いなく突き抜けている。他者を圧倒的に凌駕している。観る側はそこに嬉しさと畏怖を感じざるを得ない。

ただフランス・ロマン主義の中にいた画家である。ほとんどの絵の背景は暗い。宗教画にしても、人物画にしても、背後は闇夜を思わせるほどの重さがある。

今回の展覧会で、一枚だけルノアールの作品が混ざっていた。空がライトブルーで塗られている。

それはまるで、深く長いトンネルを歩き続けてきて、突然目の前に蒼空が開けたような瞬間だった。

シャセリオーを観に行ったのだが、ルノアールの人気の高さをあらためて思い知らされた気がした。