米国のアジア基軸政策の終焉

夕刊紙「日刊ゲンダイ」で昨年から断続的に続けている連載。今回は現地レポートとして3日間お送りします。第1回目は「オバマ政権からつづいた米国のアジア基軸政策が終わった」という内容です。

 

「(首都ワシントンに)客なんか来やしねえ。もうすぐポトマック河畔に桜が咲くんだ。この時期は例年、観光客が多いんだが、トランプが大統領になってから確実に客足が落ちたね。ここに来るのが怖いんじゃないか」

1981年にインドから来米したタクシー運転手は、ホテルに着くまでの間、トランプ批判をやめなかった。

「どのホテルだって部屋は空いているはずさ」

運転手の言葉を裏付けるように、観光団体「ワールド・トラベル&ツーリズム評議会」によると、特に国外からの観光客数はトランプ政権誕生後、前年比で6%減と見込まれている。心なしか、ワシントン市内を歩いていても活気が伝わってこない。

トランプへの否定的な見方は政治の専門家からも聞かれた。国務省元国務次官補東アジア・太平洋担当のスタンレー・ロス氏だ(続きは・・・支持率急落 “トランプ政治”現地ルポ)。

DSC01813

トランプの頭部が乗ったペン。誰が買うのだろうか・・・私が買っていました。