訃報

ジャーナリストの竹田圭吾氏が亡くなった。

昨秋、ガンであることを公表したあとも、最後までメディアとかかわり、自身の思いを発信しつづけた人だった。映像で散見される本人の姿は痛々しいほどだったが、信念を貫きとおす気迫を感じた。

最後まで放送メディアに出つづけることに対する賛否両論はあるが、出ることこそが竹田氏の使命だったのだろうとの思いが強い。彼自身が一番、それを感じていたはずだ。

昨年9月7日、彼がパーソナリティを務めるFMラジオJ-WAVEの番組に呼んでいただいた時、初めてお会いした(J-WAVE:反体制候補の躍進)。すでに頬がこけていたが、冷徹な分析力はまったく衰えていなかった。

トランプについて語り合いながら、迎合という言葉とは無縁の人という印象を抱いた。

番組が終わったあと、「お体はだいじょうぶですか」と訊くと、「いい時と悪い時がありまして、、、」と言っただけで、それ以上は語らなかった。その時、すでに最期を予期していたのだろうと思う。

また1人稀有なジャーナリストが逝き、大変残念である。