経済成長するほど普通の国民が貧乏になる米国

世界で最初に中流層がきえていくのは米国―。

これまで中流層は国民の中核を成す階層と思われてきた。特に米国や日本などでは大多数の国民が中流に属すとの意識さえあった。

日本では1970年代、「1億総中流」という言葉が流行もした。しかし今、米国では中流層が過半数でなくなってきた(経済成長するほど普通の国民が貧乏になる米国)。

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Photo courtesy of Awdnews

「イラク政府はもう対処できない!」

10日午後、東京青山にある国連大学でイラクの現状についての少人数の会合があり、出席してきた。

イラクに常駐している国連の調整官リズ・グランデから話を聴きくと、イラクは来年になると今よりもさらに状況は悪化するという。17都市がいまイスラム国(IS)の支配下にあり、今後1100万人から1200万人が自分の家に住めなくなる可能性がある。

東京都の人口とほぼ同じ人数が自宅を追われるということである。シリアの難民問題も深刻だが、イラクの状況も悪化しているのだ。

1ヵ月ほど前の当ブログで、国連はイスラム国を殲滅させるような戦闘集団ではないと書いたとおり(国連は機能しているのか )、イスラム国を駆逐するという点で、国連は手立てをもたない。戦いは米英仏を中心とした有志連合に頼らざるをえない。

グランデが所属する国連開発計画(UMDP)は逃げだした無辜の市民に手を差し伸べることを使命とする。イラク政府はほとんど何の対処もできず、お手上げ状態であるという。

シリアにしてもイラクにしても、その惨状は日本で生活しているかぎり想像の外側にある。

会合が終わったあと、アメリカの特殊部隊の活動について訊いてみた。知っているはずだと思っていた。

グランデはアメリカ政府が発表する人数よりもはるかに多くの特殊部隊がイラク領内に送り込まれていると言った。そして「米軍は優勢で、イスラム国を叩いている」と口にした。

目をおおいたくなるような現状報告のなかで、それが唯一の希望と呼べるものだった。(敬称略)

ザッカーバーグの寄付は偽善なのか

世界最多のユーザー数を誇るSNS、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)が12月1日、世界に向けて2つの報告をした。

1つは長女マキシマちゃんが誕生したこと。2つめは、現在の価格が450億ドル(約5兆5000億円)といわれるフェイスブック保有株の99%を今後(期間を言及せず)、慈善事業に寄付すると発表したことだ。資産の99%は巨額である。ビリオネアといえども、その寛大さに全世界から賛辞が寄せられた(続きは日経ビジネス・オンラインで:ザッカーバーグの寄付は偽善なのか)。

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Photo courtesy of Quotesgram

ついにきた!

「ついにきてしまった」

何がきたのかといえば・・・歯痛である。2カ月ほど前から左下の奥歯がうづいていた。高校時代に虫歯になって詰め物をした歯である。

その後、いろいろな歯医者に処置をしてもらいながら今にいたっている。だがいよいよ「きてしまった」。1週間ほど前、突然の痛みがアゴと歯のあいだからズキンズキーンズンという感じで攻めあげてきた。夜も眠れない。

妻がもっていたロキソニンを飲んでようやく落ち着いた。頭痛や腹痛は多くの場合、自身の治癒力で治るが、歯痛だけはそうはいかない。子どもでも体験的に知る事実である。

翌朝、通っている歯医者に電話をして急患として診てもらった。主治医の自慢というのもなんだが、その歯医者はすぐに削ったり、神経を抜いたりしない。予防歯科を実践している方でもある。

歯肉炎もあったので、まずそちらを診療してもらう。彼は「2、3日様子を見ましょう」と言った。虫歯が神経にまで達している可能性もあるが、歯肉炎による歯痛かもしれないとの見方だった。ありがたかった。

確かに2日してから痛みが消えた。だが4日後からまたズキンズキーンズンがやってきた。地中30メートルから鉄杭を打ち込まれているようだった。泣きそうである。

また歯科医のもとを訪れる。今度はすぐに神経を抜いてくれた。だが麻酔が切れると、また痛みが襲ってくる。涙こそでないが、 ごめんなさいと虫歯に白旗を揚げたい気持ちだった。

痛みに耐えるという点で、歳をとってからの方が弱くなっている気がする。部活をしていた中学や高校時代の方がはるかに強かったように思う。

根性なしになったということか。いや、歯痛だけは・・・許してくださいというのが本音である。