米バージニア州リッチモンド郊外に、州立素行更正センターという施設がある。刑務所ではなく、性犯罪を起こした受刑者が刑期満了後に送り込まれる場所だ。定員300人。そこにリジナルド・アーティス(本名)という52歳の男性がいる。

アーティスがなぜ施設にいるかと言えば、23歳の時(1987年)に同じ職場にいた17歳の少年を犯したからだ。彼は同性愛者としての自覚はあったが、87年になるまで誰にも言えず、隠しつづけた(性犯罪者には生き地獄を、米国の恐るべき実態)。

地球上でもっとも幸せな場所-。

米ディズニーランドが長年使っている売り文句である。

しかし、10月5日から利用者の悲痛な声が聞こえてきている。というのも、同社が今年に入って2回目の入場料(チケット料金)値上げを発表したからだ。

ディズニー関連のツイッターにはさまざまな声が寄せられている(なぜ米ディズニーランドは1年に2度も値上げしたのか)。

disneyland101415.tiff

Photo courtesy of hdrcreme.com

2ちゃんねる実況

NHKで10月8日に放映されたドキュメンタリー番組『Dr.Mitsuya 世界初のエイズ治療薬を発見した男 満屋裕明』。2ちゃんねるでも同時進行でコメントが多数寄せられた。

番組開始と同時にスレッドがたち、終了までの50分間で約1000本のコメントが入った(Dr.MITSUYA〜世界初のエイズ治療薬を発見した男 1|実況)。

今回の番組内容には「ノーベル賞もの」とか「やっぱアメリカすげーなぁ」、「カッコイイおっさんだな」といった肯定的なコメントが多かったが、劇画が使われたことで「また変なところでアニメだよ。いいかげんにしろよ」とか「妙に自分語りが多い番組」といったさまざまな視聴者の本音が書き込まれた。

それはテレビを観る人たちの飾らない思いであり、社会が本音化した姿でもある(社会を本音化させたインターネット )。

なかには「オシャレな時計やね」と満屋氏の腕時計に感心したコメントもある。視聴者は番組を追いながら、あらゆるところに眼をはわせ、情報を取捨選択している。極めて普通のことだが、ネット社会以前はこうした本音は朧(おぼろ)なままだった。

それがネットによって顕在化され、避けて通れない現実となったことに少しばかりの嫌悪を覚えながらも、最近は「すべて受け入れましょう」という気持ちでいる。

今晩、放映です!

放映が延期になっていた満屋裕明(みつや ひろあき)氏のドキュメンタリー番組が、NHK総合で午後10時から始まります(Dr.MITSUYA  世界初のエイズ治療薬を発見した男)。

今年のノーベル賞でも名前は呼ばれませんでしたが、1週間ほど前、ある大手新聞社の記者が電話をかけてきました。

「満屋先生がノーベル賞をとったら話をきかせてください」

「私でよければ喜んで」と答えて、5日の医学生理学賞の発表を待っていました。

日本時間午後6時過ぎ、仕事場で原稿をかいているとスマホが震えました。先日の記者からです。声がうわずっています。

「いま発表がありました」

てっきり満屋氏が受賞したものと思い、期待して話の続きを聞いていると、「残念ながら満屋氏は受賞をのがしました」。興奮した声のトーンと内容が一致していませんでした。

たぶん医学生理学賞を受賞した大村教授の関係者に連絡したあと、私のところにかけてきたのでしょう。わざわざ電話をくれたことに礼を述べて、少しだけ残念な気持ちのままスマホを切りました。

大切なのは、研究者の日々の活動がどれだけ人類に寄与するかであって、もちろん賞そのものではありません。満屋氏は誰よりもそれをわかっているはずです。

それでもテレビという媒体が満屋氏の医学研究に光をあててくれたことに感謝しています。

どこでも寝てしまいます

雑誌などで、著名人が特技として「どこでも寝られます」と答えていることがある。

どこでも寝られることが本当に特技なのかは微妙なところだが、ここでは敢えて問わないことにする。それよりも、本当にどこでも寝られる人はたくさんいるのだ。

というのも、私もそうだからだ。

いつも眠いわけではない。ただ動かずにじっとしていると、ついつい瞼がおりてきて、いつの間にか寝ている。自宅のソファで寝てしまうことが一番多いが、電車の中でも、飛行機でも、仕事場でも、すぐに「おちて」しまう。

ちなみに、私は25年前に独立して会計上はいちおう社長なので、仕事場で寝ていても誰からも文句はいわれない。20~30分くらいのオヒルネは意識的にする。

困るのは、寝るべきではないところで寝てしまうことだ。さすがにミーティング中や誰かと会っている時に寝たことはないが、先日、妻とプラネタリウムに行ったときは、終了後にいけないことをした小学生が反省する時のような気持ちになった。

場内が暗くなり、何千という星が天空に現れてから10分ほどした頃だった。夜空のなかに吸い込まれて魂が上空にのぼりはじめたような気分になる。

場内に響く星座についての説明はもう聞こえていなかった。

ガブッ・・・

いきなり誰かにのど輪をかまされた。妻の右手だった。

両眼をあける。右横に座る妻をみると、少しうつむきながら笑いをこらえている。時計を見ると、あと15分ほどでショーが終わる時間で、30分ほども寝ていたことになる。

あとで妻にきくと、「気持ちよさそうだったから起こさなかったんだけど、『スースー』から『グァーグァー』に変わりつつあったから起こした」と説明した。

リクライニングの効いたシートは「どうぞおやすみください」と言っているのに等しい。いま考えただけでも、瞼が閉じてしまいそうである。

「特技:どこでも寝られます」ではなく、私の場合は「裏技:どこでも寝てしまいます」と言うべきだろうか。