special-forces9-30-15.jpg

Photo courtesy of the Pentagon

知らないことほど恐ろしものはないと思えると事態が世界で進行している。

実は、 米国のバラク・オバマ大統領はジョージ・ブッシュ前政権よりもはるかに多くの米特殊作戦軍(以下SOCOM:いわゆる特殊部隊)の隊員を世界中に派遣していることがわかった(世界の警官から秘密警官へ、米国の恐ろしい急変ぶり)。

「衝撃的な数字」と呼んで差し支えないだろう―。

米金融機関バンクレート社が9月下旬に公表した報告書によると、米国で過去1年、年金の積み立てを取り崩した人が 約3000万に上ったというのだ。

同報告書にはさらに驚くべき内容が記されていた。回答者のなんと93%が、年金だけで生活することは「すでにファンタジーの世界になった」と回答した(過去1年で3000万の米国人が年金を取り崩した:日経ビジネス )。

pension-fund.jpg

Photo courtesy of the PresidentPost

下降しはじめたトランプ

メッキはすぐに剥がれるということか―。

アメリカ大統領選で7月以降、共和党レースのトップを走ってきたドナルド・トランプの勢いにかげりが見えてきた。

今月16日の共和党候補による討論会では精彩を欠いていたし、事実関係や詳細な数字は相変わらずあいまいなままだった。共和党の他候補から攻撃されると的はずれな受け答えに終始し、万人を唸らせるだけの理知的な論理を展開できない。

依然として各種世論調査ではトップを維持しているが、今後も同じレベルの支持を得られる保証はない。8月12日の当ブログで、「多くの政治アナリストは『支持率が高いのは今だけ』と評しているし、私もそう考えている。年内には失速するかに見える」と書いた通りになりそうである(アメリカの病理 )。

メキシコとの国境に万里の長城をつくるというアイデアは一時的には実に「キャッチー」な策だけれども、それによって中南米の人たちだけでなく、外国人からどれだけの嫌悪感を抱かれているのかを理解しているとは思えない。

連邦議員や州知事などではなく、成功を収めたビジネスマンにアメリカ合衆国を託してみるという国内のムードはよく理解できるが、トランプはいただけない。

元HPのCEOカーリー・フィオリーナの方が現実的な期待度は高い。もし彼女が共和党の代表候補になれば、ヒラリー対フィオリーナという女性同士の対決になる(ヒラリーの対抗馬として、共和党にフィオリーナ登場)。(敬称略)

NHKの番組放映日が変わりました

拙著『エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明』(エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明 )をベースにしたテレビ番組が、9月25日(金)にNHKで放映される予定でしたが、編成の都合で10月8日(木)に変わりました。

放映時間は午後10時です。ご都合のつく方はご覧いただければと思います。

ドキュメンタリー番組なので、実際の満屋先生が登場します。番組の3分の1ほどが劇画という構成で、伝記風の流れになるはずです。

ちなみに私はでません・・・

落選させること

antisecuritydemo91819.JPG

18日午後3時に国会に出向いた。その時間は労組の人たちが中心となり、安保関連法の反対を訴えていた。だが最初からわかっていたことだが、安保関連法は無情にも参議院本会議で可決された。

法案はすぐに施行されないので、今後さまざまな手を尽くして廃案にする努力は民主党内にもある。私はアメリカの手法と同じように、最高裁に違憲立法審査を申請できないものかと愚考していた(安保法制を最高裁にゆだねる )。

元最高裁判事の1人にコンタクトをとっているが、まだお目にかかれていない。日本では多難なことらしいが、憲法を無視した強引な法案の進め方におおくの方が怒りを覚えている。

廃案が無理であれば、法案に賛成票を投じた与党議員を次の選挙で落とすことである。政治家の弱点はそこだ。

組織的に選挙妨害をすると犯罪になるので、有権者が今日のできごとを次回選挙まで胸にしまって忘れず、賛成票をいれた政治家の再選を阻止することである。それが有権者の力であり、民主主義の力なのだろうと思う。